不妊治療を検討されている方は、まずは病院・クリニック選びから始めることでしょう。私は2014年に銀座レディースクリニックで体外受精を行い、妊娠、出産しました。
不育治療を長くした訳でもなく、転院などしたことがないので比較はできませんが、クリニック探しをしている方の参考になればと、私が体外受精を行った銀座レディースクリニックをレビューしたいと思います。
後日記
4回目の流産の後、1年以上、タイミング法で妊活していましたが撃沈。流産から約1年半後に、日本で体外受精を行い、現在、第一子出産以来、5回目の妊娠中です。その妊娠記録は、こちらにまとめています。
私は、同クリニックで3回の体外受精をしました。着装率は100%です。最初の体外受精は出産。2回目は初期流産。そして、現在、妊娠中ですが、まだ妊娠初期時期であり、不育症の私としては不安が続きます。
通いやすさ
地下鉄銀座駅4番出口から徒歩1分の距離です。駅近だったので、通いやすかったです。
銀座三越隣の雑居ビルの1フロアーがクリニックとなっています。同じビル内には、郵便局(地下)や、小学校お受験塾などが入居しています。
なので、同じ雑居ビル内に通う客層は悪くありません。
予約のしやすさ
初診のみ、最初は電話での予約が必要となります。その後は、WEB予約が可能となります。時間変更なども、WEBでできる点が楽でした。
私はフリーランスで仕事をしていたので、平日予約がメインだったので、常にスムーズに予約ができました。前日や、当日に予約したこともあります。
土曜日や夕方の予約は、お仕事をされている人に人気の時間帯なので、若干混み合っていると思います。前日に予約しようと思うと、予約がいっぱいのこともありそうです。
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診察日の混み具合
完全予約制のため、ほとんど待たされた事がありません。診察時間に到着すると、私の他に2、3組の方が待っているか、診察中でした。10分以内には、自分の順番が回ってきます。
ごくたまに、20分近く待つこともありましたが、たまたま、その日の流れが詰まってしまったのか、何か予想外に時間がかかる用件の患者さんがいらっしゃったのでしょう。あくまでも予想外の結果であって、診察可能容量以上のオーバーブッキングはしていないです。
私が、不妊治療とは別の用件で通っていた大学病院は、完全予約制にも関わらず、毎回2時間近く待たされれていました。この病院の場合は、明らかに、常に診察可能容量以上のオーバーブッキングです。
私が不妊治療クリニックを調べた歳に、新宿にある有名不妊治療クリニックに通う方のブログを読んだことがあります。彼女のブログによると、予約時間があってないようなもので、通院が1日仕事の様子でした。
この点、銀座レディースクリニックの場合、一般的な診察(エコーと問診)なら、到着してから30分程度で帰宅できるでしょう。病院が混んでいて1時間程度かもしれません。注射や検査などがある場合は、プラスで時間がかかりますが、すごく待たされた記憶はありません。
小さなクリニックなので、流れはスムーズです。
院内の雰囲気
私が、最初に訪れた2014年には、まだ改装直前でったのですが、待合の椅子や扉に、古風な雰囲気がありました。しかし、その後すぐに改装工事があり、現在ではピンクと白でまとめられた、明るく清潔感がある院内の雰囲気です。
電光掲示板があり、そこに診察券番号が表示されると、診察室に進んだり、お会計をすることができます。なので、院内では親切券番号で呼ばれるので、名前で呼ばれることはありません。
通常の診察で利用している診察室は、5つです。
1つが、先生との問診室。2つが、エコーが設置されている部屋。2つが、検査の詳細を看護婦さんから説明を受けたり、注射をしてもらう部屋です。
その他、検査部屋や、手術部屋、手術後の休憩ベッド(確か4台)が同じフロアにあります。
このサイズ感からも、こじんまりしたクリニックであることがわかりますよね。次に説明しますが、先生の雰囲気はアットホームな方ではありませんが、クリニックサイズはアットホームなサイズです。
治療方針
HPに書かれている治療方針は、以下の通りです。一般的と言えるでしょう。
● | 個々の患者さんに最も適した治療法を選択します。ひとりひとりの患者さんの不妊原因、年齢、不妊治療歴などを総合してなるべく早く妊娠できるようベストな治療法を選択します。 |
● | 身体的、経済的、心理的により負担の少ない方法からスタートします。そして速やかに段階的に治療方法をステップアップします。 |
● | 不妊原因が重症な場合あるいは、他の施設で長く不妊治療を行なっていた方はすみやかにより高度生殖医療に切り替えます。例えば夫の精子数が少ない(精子減少症)ことが不妊原因で既に他の病院で人工授精を何回か行なっているようなカップルで、それでも妊娠しない場合、次のステップとして、体外受精-胚移植(IVF-ET)や顕微授精(ICSI)などをおすすめします。 |
私自身、一通りの検査が終わってから、すぐに自身から体外受精の希望を伝えたので、ここで書かれているような「身体的、経済的、心理的により負担の少ない方法からスタートします。そして速やかに段階的に治療方法をステップアップします。」に当てはまらなかったと思います。
初診を受けた時の年齢は36歳でした。
私と同じ年の友人の2人が、5年間不妊治療を行った後、結局は体外受精で子供を授かりました。私も30歳ぐらいだったら、段階的な不妊治療をしていたかもしれませんが、すでに36歳だったので、回り道せずに、すぐに一番妊娠できる可能性が強い方法を選びました。
結果、初めての体外受精で妊娠、出産しました。妊娠中は順調で、出産の時に緊急帝王切開になった以外は、特に問題なく出産することができました。
しかし現在、第一子出産後の不育症(4回流産しています)で悩みながら、現在妊活しています。結果的には、早く体外受精をして出産できて良かったと思います。あの時、回り道をしていたら、最初の出産自体が、叶わなかったかもしれないと思うからです。
現在の妊活は、なかなか妊娠しないし、初期流産してしまうので辛いのですが、それでも1人いる気持ちの楽さが、絶対にあります。もし、2人目が叶わなくても、まだ諦めがつくからです。
先生
基本、1人の女医さん(院長先生)だけです。その他、看護婦6名、胚培養士4名、事務スタッフ7名が在籍しています。非常勤として、もう1名、女医さんがいらっしゃいますが、たまにしか見たことがありません。
アラフォーぐらいの若めで、綺麗で清潔感ある先生です。たまにいらっしゃる非常勤先生も、同じぐらいの年齢の、若くて綺麗な先生でした。
院長先生の写真は、HPで確認できます。実際の方が、HPにある写真よりも、お綺麗です。最初に診察した時は、才色兼備と思いました。
正直、喋り方などは、ちょっと事務的で、冷たい感じがします。余分なおしゃべりがなく、淡々と説明される方です。なんでも質問できる感じの先生ではなく、不妊治療の基本知識など、最初からしっかりと、優しく教えてくれるタイプではありません。
ごく基本的なことは説明してくれますが、短い説明であり、知っているのが前提のように、お話しされます。先生が、私の質問にイライラしているような雰囲気を感じたこともあります。
私は、ネットで不妊治療について勉強するタイプでなかったので、たまに、用語が出てきてもわかりませんでした。もちろん、先生に質問できますが「わかりやすく、じっくり」とは言い難いです。
ここまで書くと、ネガティブに聞こえますが、患者と寄り添う「親身な先生」とは言い難いのは事実ですが、余分なことはなしで、着実に必要なことをこなしてくださる先生なのだと思います。不必要なコメントで、無駄に傷つけたりすることは、ありません。
優しい先生、お母さんやお父さんのような親身で頼れる先生を希望される方は、ちょっと冷たい感じのする先生です。無愛想なわけでもなく、着実に(事務的?)、無駄なく、必要なことをこなしてくれる先生です。
そんな院長先生なのですが、たまたま凍結受精卵の保存更新の件でお電話を頂いた時には、いつもと違う血の通った人間らしさを感じることがありました。それについては、こちらのブログで書いています。
その後、次の体外受精に向けて、メールで質問しましたが、その回答は、いつもと同じく事務的で感じ血な返信でした(笑)
不妊学級
毎月、毎週第三土曜日に、不妊学級を開催しています。まずは、そこから通うと、院内や先生の雰囲気もわかり、良いかもしれませんね。
初診は、最初に電話予約が必要ですが、不妊学級については、初めての方でもWEB予約が可能です。
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料金
この辺り、しっかり記録を残しておけば良かったのですが、曖昧な記憶のみでの記述となります。
確か、体外受精をした年には、検査も含め、銀座レディースクリニックで合計75万円ほど支払いをした気がします。年末調整の時にレシートをまとめた時の記憶です。採卵からの体外受精をしたので、東京都から15万円の助成金を受けました。
治療期間ですが、私の場合は、一通りの不妊治療前の検査の結果が出た後、すぐに先生に体外受精の希望を伝えました。4月ぐらいから通い、11月には採卵からの体外受精をしています。
なので、寄り道なしの、体外受精まっしぐらの治療をした場合の料金です。初診で通い始めたので、卵管造形などの検査費用も、ここに含まれています。
料金としては、安くないですが、高すぎるランクに入る方でもないと思います。安いところだと、40万円ぐらいで体外受精できる病院もあるようですね。
銀座レディースクリニックの体外受精を含む、不妊治療料金は、こちらでも確認できます。
ここで見ていただく通り、体外受精の手術自体は32万円程度ですが、採卵までに自己注射などがあり、その薬が高額です。注射費用だけで、10万円以上かかります。
また、体外受精の後には、次回の体外受精用に、残った受精卵の凍結費用なども必要です。
なので、32万円で採卵を含む体外受精ができる訳ではなく、結局は、それなりの金額に膨れ上がります。私のように、ほぼ最短で体外受精をした場合でさえ、75万円かかったので、同じぐらいを検討しておいた方が良いかもしれませんね。
凍結受精卵を使った2度目以降の体外受精
ちなみに、私は2度目の体外受精(初期流産しました)をしましたが、その時の費用は、25から30万円ぐらいだった気がします。この時もホルモン補充するシール型薬を使用したのですが、それが高額でした。
凍結した受精卵を使用した体外受精だったので、東京都からの補助金は7.5 万円でした。
<後日談>夏の帰省で、体外受精してきました!その時の費用詳細です。
実績
私は35歳で初診を受け、36歳3ヶ月で採卵の上、初めての体外受精を行いました。その結果、妊娠。無事に出産までしました。
私の場合は、採卵後、妊娠率が上がるということで、一度、凍結してから体外受精をしています。なので、ケースとしては凍結胚を用いた治療となります。
実際に、HPに掲載されている銀座レディースクリニックでの体外受精の治療実績は以下の通りです。
こちらのデータは、2014年のもので、最新のデータにアップデートされていないのが残念です。現在のデータについては、直接、クリニックに問い合わせするのが良さそうですね。
私が銀座レディースクリニックを選んだ理由
前述の通り、私の同い年の友達2人が、5年間不妊治療を続けた後、最初の体外受精で子供を授かりました。
彼女達は、その5年間の内に転院をしたこともあったのですが、友達の1人が、銀座レディースクリニックで体外受精を行い出産しています。
私の中で、最初から体外受精をするつもりで不妊クリニックを探していたので、友達から料金や雰囲気などを聞いていて、さらには自宅からの通いやすさも手伝い、あまり考えることなく、銀座レディースクリニックの扉をくぐりました。
有名な不妊治療クリニックもネットで検索しましたが、待ち時間が長いことや、料金が高いなどから、すぐに検討から外しました。
結果的には、最初の体外受精で妊娠・出産できたことはもちろん、予約の取りやすさなどから、クリニックに対しての不満は全くありません。先生に、もう少し温かさがあったらな〜と思いますが、ほんのわずかな不満であって、だいたいにおいて満足しています。
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3回目の体外受精を予定
以上、今回のレビューが、これから病院選びをする方の参考になれば、嬉しいです。ちなみに、私は、現在、海外在住ですが、夏の帰国の歳に、3回目となる体外受精を予定しています。
前回の2回とも妊娠(最初は出産、2回目は初期流産)していますが、4回の流産を繰り返している不育症である点が、妊娠率以上に不安です。妊娠だけではなく、私の場合は妊娠継続が課題だからです。
現在、残っている凍結胚は3つです。今回は、年齢(その頃には41歳)も考慮して、2つを戻そうと考えています。また、料金など、詳しくレポートしますね。
<後日談>結局2つ戻して、2つ着床しましたが、1人はバニシングツインに。現在、1人が成長しています。妊娠の様子を、このサイトで毎週経過を記録しています。
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