現在、スペインから、日本に帰省中です。
そんなこともあり、アマゾンプライムで、スペインでは見れない日本ドラマや映画を見まくっています。
日本のニュースサイトなどで、度々、目にしていた「コウノドリ」を、今更ながら、見始めたら、10話一気見してしまいました。
「コウノドリ」はフィクションですが、取り上げたトピックは、かなりリアルで、現実に近いと思います。
今回は、「コウノドリ」で取り扱ったテーマ「帝王切開に対するトラウマ」を、緊急帝王切開をした私の実体験として、経験したことや感じたことをシェアしたいと思います。
私の「帝王切開トラウマ」から立ち直させた、病院で同室だった女性からの言葉を紹介します。
そして、ドラマ「コウノドリ」からの帝王切開に対する名言を紹介します。
12時間の陣痛末に「帝王切開」を選んだ私
私は、第一子出産後、4回の流産を繰り返している不育症です。
現在、妊娠初期での流産を繰り返していてはいますが、第一子出産の際は、妊娠中も経過が良く、全く問題がありませんでした。
第一子の出産は、朝方に近い夜中に始まりました。
自宅で破水したので、タクシーで病院に向かいます。
朝の5時頃に到着し、7時には分娩室に入っていました。
本当に激痛で、叫びまくり、既に破水していたので、陣痛が来るたびに股の周りが用水でぐちゃぐちゃになる感覚がとても気持ち悪かったです。
陣痛が来たものの、なかなか子宮口は開かず、最初は午後1時ぐらいには産まれるかなと言われていたのが、午後3時。そして5時。
途中、陣痛が弱くなったので、促進剤を入れたり。途中、私の脈拍が急に下がり、意識を失いそうになったりもしながらも、力むところまでお産は進んだのですが、出てきてくれません。
夜の7時頃には、疲れ果ててしまいました。
赤ちゃんの頭は見えるものの、出てきてくれません。
私は痛すぎて痛すぎて、そして疲れ果ててしまい、「もう、帝王切開で出して〜」と思っていました。
お医者さんは「もう少し、時間をかければ出てくるかもしれないけれど、お母さんも疲れているし、帝王切開にしますか?」と質問されます。
私の場合は、医師の緊急な判断による帝王切開ではなく、最終的には私のYESによって、お産が緊急帝王切開に切り替わりました。
その後、医師が手術について説明し、様々な書類にサインし、手術室に運ばれます。
医師の説明は、はっきりいって痛さで集中できずに「とにかく、早く進めて!」と「はい、はい」と聞いていました。
書類のサインは、夫は外国人で、書くのが苦手(ほぼダメ)なので役立たず。
住所を書く欄なども多く、痛すぎて「後にしてくれ!!!」と心の中で叫んでいました。
手術室に運ばれ、半身麻酔をかけられます。
半睡麻酔なので、意識はハッキリしている種類の麻酔ですが、私は陣痛の疲れもあって、なんだかボーとした頭で、半分眠りかけたような状態でした。
そして、午後8時50分に、息子は帝王切開で、無事に産まれました。
帝王切開後の後悔
赤ちゃんの健康、そして母体も健康にお産を終えることができました。
けれど、
その晩、母になった不思議な実感の他に、帝王切開で産んでしまったことへの後悔の気持ちで、涙してしまいました。
私の帝王切開は、もちろん、医師の判断もありますが、私が「もう少し、頑張ってみます」と言えば、もう少し自分自身でお産を進める努力ができたかもしれません。
私以上の時間をかけて、自然分娩で出産する女性も多くいるので「早く、諦めすぎた」と、罪悪感が湧いてきました。
帝王切開を望んだ時は、とにかく痛さから逃れて、安全に赤ちゃんを産むことだけを願っていたのですが、産んだ後には「頑張らなかったこと」への罪悪感と後悔がいっぱい。
ベッドで寝ながら「帝王切開 後悔」などで検索していると、出産をスピリチャル的に解釈するサイトによると「帝王切開で生まれた子は、愛情の欠乏を感じやすい」と書かれていて、ますます、後悔の気持ちは増していきます。
- 大変な育児が始まる前の、お母さんになる最初のステップから、私は楽な道を選んでしまった
- もっと頑張れば、自然分娩で産めたかもしれなかった
- 自然分娩の出産を知らない私は、母親失格
- 痛みを得てこそ、赤ちゃんと関係を築き上げることができる
- 息子に申し訳ない
- ダメな母親
こんなネガティブな気持ちがぐるぐると、周り、涙してしまいます。
出産後の入院中、出会えた赤ちゃんの可愛さに幸せを感じる反面、この帝王切開への後悔の気持ちは、度々、押し寄せます。
出産後の入院中は、帝王切開に対するネガティブな気持ちが、度々押し寄せます。
大切なのは産み方ではない。育て方。
私の病室は、4人部屋でした。
私の病院の立地のせいか、同室のママは同世代(30代後半からアラフォー)が多く、私のように点滴をつけている姿からも、どうも帝王切開をされた女性が多かったように思えます。
私が唯一お話した方は、40代前半で、私と1日違いで、同じく帝王切開で出産した女性でした。
お互いに出産についておしゃべりしていたのですが、そんな中、私が帝王切開に対して、ネガティブな気持ちになってしまうと打ち明けました。
すると、こんな言葉を教えてくれました。
「私の妹は、2人の子供を帝王切開で産んでいるよ。妹には、大切なのは産み方ではなく、育て方って、言われている。」
その後、その妹さんと、お子さん2人を拝見する機会がありましたが、元気なお子さんと、しっかりした人間力ありそうな、お母さんでした。
確かに、人としてキチンと育てていくのに、産み方(自然分娩、帝王切開で産む)は関係ありません。
それよりも「産まれてから、どうやって育てていくか」、それが人を作ります。
「大切なのは産み方ではなく、育て方」
その言葉に共感すると共に、私の心は、ぐっと軽くなりました。
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コウノドリ名言「帝王切開は、立派なお産です」
最近見たドラマ「コウノドリ」7話では、自然分娩信仰が強い女性が描かれているエピソードがあります。
妊婦である登場人物は「陣痛促進剤使用や帝王切開などあり得ない!絶対に自然なお産で産む」という意思が強く、助産院での出産を選びます。
その助産院での出産中にお産が危険な状態になった為、緊急で病院に運ばれ、帝王切開で出産することになります。
彼女にとって帝王切開は、絶対にあり得ない選択。帝王切開に、なかなか同意できません。
「痛みに耐えて生むからお産でしょ?
苦しいお産に耐えて生むから子供は可愛いんでしょ?
そうじゃないと、母さんみたいな立派な母親になれない!」
頑固として帝王切開を聞き入れようとしない妊婦に対して、主人公の医師サクラが言ったのがこちらの名言です。
赤ちゃんの為にお母さんがいるんじゃない。
お母さんがいるから赤ちゃんがいるんだよ。
帝王切開を受ける妊婦さんは自分のケガや病気を治すためでもなく、赤ちゃんを守るためだけに命を懸けて自分から手術台の上に上るんです。
帝王切開は立派なお産です。
泣けました。
妊婦が感じている帝王切開に対する罪悪感は、私にもわかります。
痛みに耐えることが、母親テストの第一関門のように感じてしまっていた事がありました。
それを通過できなかった私は、子供と良い関係を築き上げられない、、、と。
ただ今は、主人公である医師サクラの言葉の通り「帝王切開も立派なお産」と思えるし、実際に、子育てを続けていくと、産み方など、どうでも良くなっていきます。
ちなみにモーニングに掲載されていた「コウノドリ」の原作は漫画です。
現在、24巻まで出版されています。
無理して自然分娩を続けた為に、後遺症が残った親戚
夫の親戚(従兄弟の奥さん)なのですが、私と同じ 時期に、出産をしました。
彼女の場合、出産が週末に重なってしまい、医師の数が足りなかったのか、病院側が自然分娩を長引かせたようです。
結局は、緊急帝王切開になり、赤ちゃんは無事に産まれました。
しかし母親は、自然分娩で頑張った時間が長く、母体に血液が上手く循環しなかったようで、出産後の数ヶ月、歩く事ができずに車椅子生活を送ることになってしまいました。
その話を聞いた後は、私の帝王切開は赤ちゃんと、これから赤ちゃんに母乳をあげたりお世話をする私の体を守る為、最適な選択だったのだと思えるようになりました。
子育てを続けていくほど、産み方など、どうでもよくなる
帝王切開で出産した息子は、3歳になりました。
出産直後は、帝王切開に対して、罪悪感や後悔を感じていたのは、前述の通りです。
「産み方より、育て方」という言葉に励まされたものの、実は、その後も、少し、帝王切開に対するネガティブな気持ちは続いていました。
私の後に続き、自然分娩で出産した友人や知人の話を、羨ましく思い、自分の出産体験に罪悪感を感じていました。
ただ、子育てを続けていると、そんな罪悪感や後悔など、全くなくなっていきました。
子育ては、本当に忙しいです。
正直、そんなセンチメンタルな気持ちに浸っている時間は、子供の成長と共になくなっていくし、産み方などは、本当にどうでも良いと思ってしまいます。
日々、子供の世話や、大きくなっていくと子供のイタズラに手を焼いたり、そんなことで1日があっという間に終わっていきます。
自然分娩か帝王切開か。
それは、子育てには全く関係ありません。
経験として、感じています。
自然分娩であろうが、帝王切開であろうが、私は同じように育児に奮闘するでしょうし、少しでも子供にとって良い環境を作ろうと、必死であることには変わりありません。
産み方が、育て方を左右することは、全くありません。
産み方は、人格を作りませんが、育て方が子供の人格を作っていきます。
実際に子育てをしていくと「大切なのは産み方ではなく、育て方」という言葉が、実感として理解できます。
母体が健康であることにも感謝
子供が元気に、無事に産まれたことが感謝です。
それだけではなく、母体である自分自身も無事であり、子育てをできることが感謝です。
「コウノドリ」では、子供は産まれたけれど、母親がお産で亡くなってしまったり、亡くなりそうである話も多くありました。
「コウノドリ」を観た後は、子供だけではなく、母体が無事であることも奇跡であり、大切なのだと、改めて感謝の気持ちが沸きました。
罪悪感など、子育てに奮闘している間に消えていく
この記事を読んでくださった方は、帝王切開を終えた方や、逆子などで帝王切開予定がある方がいらっしゃると思います。
もしかしたら、私のように、帝王切開に対するネガティブな気持ち、罪悪感や悔しさなどがあるかもしれません。
でも帝王切開の経験者である私が言いますが、子供さえ無事に産まれ、母体も安全なら、産み方などはどうでも良い。
一番、安全な出産方法がベストです。
帝王切開後のトラウマがある時には、なかなか納得できないかもしれませんが、「産み方など、どうでも良い。元気な我が子なら」と思えることを、経験者の私が保証します。
子育ては、忙しいです。
そんな毎日を送っているうちに、帝王切開のトラウマを考えて、落ち込む時間などなく、我が子の健やかな成長を望むだけになるでしょう。
だから、どうか、心配しないで!
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「コウノドリ」の見方
アマゾンプライム会員登録で
話題のドラマ「コウノドリ」ですが、アマゾンプライムで、シーズン1全10話を見る事ができますよ。
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エピソードレンタルで
また、1話ごと、アマゾンで視聴購入することも可能です。
アマゾンプライム会員は、シーズン1しか見れませんが、購入すれば、1話300円ほどで、「コウノドリ」シーズン2もエピソードレンタルにて、閲覧可能です。
気になるエピソードのみの閲覧も、可能です。
今回、このブログで紹介したのは、シーズン1「#7.母との約束 正しい出産って何?」になります。
「コウノドリ シーズン1」エピソードレンタルへのリンク
「コウノドリ シーズン2」エピソードレンタルへのリンク
DVD購入で
海外でアマゾンプライムを利用した場合、利用国の制限がかかり、閲覧不可能となります。
それゆえに、私は、アマゾンプライム会員でありながらも、日本へ帰省するまで、見ることができませんでした。
海外在住者さんの場合は、DVD購入がおすすめです。
全エピソードが入ったシーズンごとのDVDセットは、2万円ほどします。
プライム会員や、エピソード購入に比べると割高になりますが、海外在住者のお友達同士で貸し合ったり、数人で共同購入もありだと思います。
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漫画で
ドラマではありますが、先述の通り、漫画でも読むことが可能です。
22巻まで一気読みセットなども、ありますよ!
「コウノドリ(第1巻)」漫画へのリンク
「コウノドリ(第1巻〜22巻セット)」漫画へのリンク
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