タイトルの通り、不育症による何度もの流産を乗り越え、長い妊活を終え、出産しました!
第二子は諦めかけていて、最後の妊活として行った体外受精。
2つ戻した分割胚は、2つとも着床。
ただ、1つは初期から成長が悪く、バニシングツインに。成長が止まった胎嚢は、自然に体内に吸収されました。
成長を続けてくれた、もう1つが、今、腕に抱く我が子となりました。
産まれたばかりの健康な赤ちゃんを見つつ、出産まで達成できたことが奇跡のように感じます。
このブログは妊活情報ブログなので、同じサイト内に成長記録については書く予定はありませんが、手術当日の様子を記録として残しておきたいと思います。
母子ともに健康と言いたいところですが、母である私は、手術後に、けっこう苦しみました。体の至るところに不調を感じ、気分もダウン。
後述しますが、帝王切開跡のお腹の痛みだけではなく、点滴針の跡がかぶれる/痛む、悪露による出血が減らない、象の足のようなむくみなど、、、。
←妊娠38週ブログ「明日、コロナ検査後に帝王切開で出産予定」を読む
コロナ渦の出産。まずはテスト
ご存知の通り、スペインでのコロナ感染者数は世界でも2位であり、現在も厳しい外出制限が続いています。
こんなご時世なので、予定帝王切開手術日当日、病院に到着すると、まずはコロナウィルス感染検査から始まりました。
血液採取だけの検査であり、幸いコロナウィルス陰性だった為、夫の立会いが許されました。
プライベート保険に加入しているので、病室は個室。同室内にソファーベッドがあり、夫はそこで寝泊まりしました。
プライベート保険に加入していない場合、公立病院での出産になりますが、その場合は相部屋。それでも、2人部屋のようです。
ちなみに日本で出産した時は、私は4人の相部屋でした。
シャワーとトイレも、個室内についていて、日本のビジネスホテルよりも、ずっと広い個室です。
個室は快適なのですが、ただ、コロナウィルスの影響で、病室から外に出ることができず、院内のカフェなども閉まっていたので、気晴らしすることもできず、缶詰だったのは辛かったです。
日本のように、授乳室利用などもなく、トイレも室内なので、私は退院まで、一歩も病室を出ることがありませんでした。
初めて、夫立会いで出産
日本での緊急帝王切開では、緊急だったためか、産まれた瞬間に、夫の立会いはできませんでした。
ただ、緊急帝王切開に切り替わるまでは、分娩室で12時間以上の立会いをしていました。
力むところまでいったのですが、お産が進まず、私の体力も衰えていたので緊急帝王切開に変更になったのですが、出産はできなくても、この分娩室での経験は、私にとっては良い経験と思い出になっています。
第一子の時の帝王切開では、疲れ果てていたため、思考能力が低下していて、手術室に向かう途中に恐怖心はありませんでした。
また、強い陣痛の痛みから解放されたいという思いも強かったです。
手術前、手術中の不安な気持ち
今回の予定帝王切開では、流産経験があるので、失う苦しみへのトラウマもあり、手術日を待つ日々、そして手術日当日にも、手術現場でも不安な気持ちがずっと続いていました。
無事に産まれてくれるのか、、、、
そんな不安な気持ちです。また、お腹にメスを入れる、開腹するということにも、強い不安がありました。第一子のボーっとした頭と違い、時間があるだけに、いろいろと考えてしまいました。
夫が立会いできるとは、当日まで思っていなかったので、当日に夫が同席してくれたのは、とても心強かったです。
術中、ずっと夫の手を強く握っていました。
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麻酔で痛くないけど、押される感覚
部分麻酔なので、意識ははっきりしていて、医師同士の会話や、麻酔で痛みはないものの、お腹を押される感覚はありました。
部分麻酔の手術中には、医師同士の会話が「なんか変。すごい変なんだけど。」みたいな会話も聞こえてきて、不安に。今も、この時の「変」が何を指していたのか不明です。特に質問もしていません。
この医師同士の会話って、妊婦を不安にさせるわけで、医師として、どうなんだろう???
手術中も、無事に産まれてくれるのか、手術中に予想外の事故(子宮破裂など)が起きないか、不安でしょうがありませんでした。
第一子の時も、おそらく同じように手術は行われたのですが、長い陣痛後の疲れた体だったので、半分、眠そうな感じで手術を受けていた記憶があります。
なので、お腹を押される感覚を覚えていません。
無事に産まれてくれるのか、最後の最後まで心配だったのですが「おぎゃあー」と声が聞こえてきた時、心の底から安心感が湧き出てきました。
産まれたばかりの赤ちゃんを胸にのせてくれた時には、感動で涙が出てきました。
とてつもなく、愛おしく、可愛く見えました。
第一子の比較ばかりなのですが、第一子の時は、とにかく疲れ果てていて、初めて見た我が子に安心するとともに「眉毛がすごい」という感想を漏らしたような気がします(実際に口に出したのか、思っただけなのか覚えていません)。
第一子、産まれた時から髪の毛が多く、眉毛もしっかりしていて、産まれたばかりでヌルリとした感じに、しっかりした眉毛が黒光りしていたのです。
第一子の時も誕生してくれて嬉しかったのですが、今回の方が、より感傷的というか、感動を感じました。
不育症を乗り越えただけに、第二子を諦めかけていただけに、ここまで辿りつけたことが奇跡のように感じたからでしょう。
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術後の大量出血で、意識朦朧。危険状態に
無事に我が子を抱けたのですが、開腹したお腹をぬっている最中に、意識が朦朧としてきて、少し息苦しく、目の焦点が合わなくなってきます。
注射か何かを打たれて、徐々に意識を取り戻します。
お腹を縫い合わせた後、夫と赤ちゃんとともに、手術室とは別の場所(廊下の角に衝立を立てたような場所)で、しばらく待機していますが、その時にも、また意識が朦朧とし、医師を呼び、注射を打ち、意識を取り戻します。
その後、赤ちゃんと夫は、部屋に戻り、私は同じフロアの別の部屋に移動させられるのですが、気がつくと、お尻あたりがびしょびしょ。どうも、血だらけになっていたようです。
ちなみに、夫と別れて別室に移される時は、眠気を感じました。血液が減っていた為かもしれませんね。
私自身、部屋に運ばれる直前まで気がつかなかったのですが、これには医師もびっくりしたようです。移された部屋では点滴をしたり、何度も又に挟んだ大きなコットンを変えたり。
定期的に医師が検診に来て、出血量を確認し、お腹を押して痛みを確認します。
このお腹を押されるのが、とても痛く、声を出さないように痛みをこらえているものの、底から「うーーーーー、あーーーーー」っと苦しい声が漏れてしまいます。
そんなことを繰り返しているのですが、出血がなかなか止まりません。
医師に「何か問題ですか?」と質問すると
「おそらく第一子出産時の帝王切開や、4回の流産で子宮内が傷ついていて、出血が多い。
このまま出血が続くようなら、また手術をしないといけないかもしれないけれど、今は出血が収まるかどうか様子を見ている。心配しないで。」
ということ。
「心配しないで」と言われるものの、明らかに私の体は普通でありません。
しかも、第一子の帝王切開手術後は、すぐに病室に戻れましたし、こんなに出血したり、お腹を押された記憶もありません。
全身の震えが止まらず、恐怖感
別室に移されてからは、私はウトウトしたりしつつ、出血が改善されるのを待っているのですが、途中、全身の震えが止まらなくなります。
指先、つま先には、血がめぐっていないせいか、しびれたような感覚。
止めようと思っても、歯もガクガクするほど、全身の震えが止まらず、寒い。
この時「赤ちゃんは無事に産まれたものの、もしかして私は危険な状態で、死んでしまう可能性もあるのかも?せっかく会えた赤ちゃん、死にたくない!!!」と、心の中で叫んでいました。
また「神様、どうか健康な状態に戻して!!」と神頼み。
出産前、分娩・帝王切開手術中の事故訴訟ケースなども読んでいたので、帝王切開手術中(後)に母体が死んでしまうケースを思い出し、不安になります。
医師やその助手などに囲まれ、点滴やら、注射などされ、またお腹を押されて、呻き声を上げて、股の間の血だらけの大きな綿を取り替えられ。
こんなことを繰り返し。
この震えは30分(たぶん)ほどで落ち着き、私もホッとしました。
この後も様子観察が続き、やっと出血が少なくなってきたようで、やっと夫と赤ちゃんが待つ部屋に帰れることになりました。
部屋に戻れたのは、夫と別れてから約7時間後。
この7時間は、夫もいませんし、出血で不安ですし、朦朧としたり震えが止まらなかったりで、本当に居心地悪く、不安な7時間でした。
部屋に戻り、やっと夫と赤ちゃんの顔を見た時には、本当にホッとしました。
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痛い!動けない!痛い!
第一子の時も帝王切開術後の痛みがありましたが、約5年の歳月を経て、すっかり術後の痛みについて忘れていました。
痛い!
動けない!
夫の同伴なしでは、無理!!!
最初は、第一子長男もいるので、夫は宿泊する予定はありませんでしたが、コロナの影響で赤ちゃんは病室から出ることはできず、看護婦さんが預かってくれることもありません。
帝王切開の直後の体で、オムツ替えなど、とても無理!
結局、3泊の入院の全日、夫も一緒に宿泊しつつ、赤ちゃんと、私のお世話をしてくれました。
ただ、コロナの影響で、病院内だけではなく、市内のレストランやカフェは、全て閉まっています。また、同じ病院にはコロナ患者もいます。
そんな状況の中、病室に缶詰状態、通常、期待できるような医療サービスを受けることができず、かなり、夫もストレス。
仕事が繁忙期ということもあり、仕事も気がかり。
夫のイライラが溜まり、私との間にも軽い口論になったり、険悪なムードになることも。せっかく、迎えた赤ちゃんなのに、幸せな暖かいムードだけではなく、ギスギスになってしまったのは残念です。
コロナ、早く終息して欲しい、、、
メンタル:妊娠中の不安を乗り越えて
4回の初期流産、バニッシングツインを経験しているので、妊娠初期を乗り越えた後も、流産・死産せずに、出産までたどり着けるのか、最後の最後の瞬間、つまり出産まで、常に不安が伴っていました。
膣経分娩も選べたのですが、少しでも安全に出産したかったので、子宮破裂リスクの低い予定帝王切開を選びます。
その手術中でさえ、本当に無事に出産できるのか、我が子を腕に抱くまで、不安でした。
我が子を腕に抱いた時、心からホッとしました。
ママのお腹にずっとしがみついて、お腹の中でしっかり成長して、産まれてきてくれた息子に感謝です。そして、宇宙の神様、ありがとう!
4回の流産では、精神的に落ち込んだけど、このようなハッピーエンディング(第二子出産)が待っていて、幸運です。
最後の妊活として挑んだ、最後の体外受精。本当に、やってよかった!
そもそも、第一子妊娠のために、体外受精準備していた時には、まさか第二子妊娠で、ここまでお世話になるなんて思ってもいませんでした。
もともと、長い妊活の末に体外受精に行き着いたのではなく、年齢(当時36歳)を考えて、1年自然妊娠しなかったので、すぐに体外受精を希望した私です。その判断が、とても良かったと思っています。
原因不明の不育症。何が出産に効果的だったか??
今回、4回の流産を乗り越えて、出産できましたが、何がきっかけで出産までたどり着けたのでしょうか?
体外受精は、今回も入れて3回しました。最初の体外受精で長男出産。2回目は初期流産。そして今回は、2つ着床したものの、いわゆるバニシングツインで、結局、育ったのは1つだけで出産。
体外受精の着床率は100%なのですが、出産率は50%です。
なので、体外受精と自然妊娠に差があるわけではなさそうです。
4回目の流産となった時の妊娠では、初めてヘパリン注射と低容量アスピリンを取り入れた、不育症対策を行いました。それでも流産してしてしまいました。
なので、不育症対策の投薬が、私に効果的であったわけでもなさそうです。
今回の妊娠で新しく取り入れたのは、不育症対策の漢方薬です。
少しは貢献してくれたかもしれませんが、それでも2つ着床した内、1つは最初から成長せずに胎嚢だけで終わってしまいました。
なので、漢方薬が絶対的な効果をあげたわけでもなさそうです。
私のたどり着いた結論は、結局は、着床した時の卵の質だと思っています。
着床したものの、その時の卵の質で、もう運命は分かれている気がします。
過去4回の流産、そしてバニッシングツインも入れると5回の流産をしたことになりますが、全て、最初の検診から大きさと成長に心配要素が見られました。
最初から大きさと成長に問題があった場合、その後に改善されることはなく、全て初期流産に至っています。
一方、出産できた第一子と、今回の妊娠では、最初の検診から大きさと成長具合は、平均的であり、問題なし。その後、妊娠過程でも、平均的に、健康に成長してくれました。
つまり、最初の時点で、運命がわかっていました。
そうなると、私のような原因不明の不育症の場合、治療や投薬に効果を期待することはできなく、妊娠の回数で勝負するしかなかったように思われます。
今回、最後の妊活として挑んだ体外受精で、出産できる卵と出会えたのは、本当に奇跡であり、幸運です。
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今後のブログ
私のように、原因不明の不育症で悩む方。私の経験が少しでも、今後の妊活の励みや参考になれば嬉しいです。
あなたは、これからも流産するかもしれません。でも、私のように4回の流産を経て、出産できたケースもあります。
まだ諦めるのは、早いかもしれません。
妊娠はできる体なので、流産が怖いし辛いですが、まずは妊活!
妊娠を目指してみてください。
この情報ブログは、妊活を目指したブログなので、成長記録などは、このサイトでは書く予定はありません。
今後も、妊活情報や、不育症対策、私が出産できた体験の分析などをメインに、このサイト運営を続けていく予定です。
メッセージなどありましたら、気軽に残してくださいね。
妊活!そして出産まで、頑張りましょう!
みなさんが、健康な赤ちゃんに会えることを、願っています。
←妊娠38週ブログ「明日、コロナ検査後に帝王切開で出産予定」を読む
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