前回、妊娠12週6日の検診(詳細はブログ)では、エコーでの詳しくスクリーニング後、特に腫瘍などの異常は見られず、順調な成長と診断を受けました。
その結果を元に、医師から出生前検査の方法の提案がありました。今回はエコーで異常が見られなかったので、羊水検査などの確定検査ではなく、血液採取だけで済む血清マーカーテストを行うことになりました。
血清マーカーテストはスクリーニングテストであって、可能性のみを判定するテストです。このテストで陽性となった場合は、100%の確率でわかる羊水検査に進むプランとなりました。
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検査結果が出るまで、まる4日だけ
前回のブログで書いた通り、検査を受けた同日、別の検査施設にて、同テストを受けました。この検査を受けたのは、木曜日19時過ぎ。翌週火曜日12時頃には、携帯メール経由で、結果が準備できたお知らせが届きました。
結果が出るまでの営業日(土日を除く)は、まる4日間だけ。早いですよね!
しかも、ネット上で結果を印刷することができるので、検査施設まで、再度赴く必要はありません。この辺り、日本よりも利便性が良いスペインです。
自分で印刷した結果を持参し、今週木曜日に再検診に行ってきます。
トリプルマーカー、クアトロマーカーでもない検査
今回受けた血清マーカーテストですが、血清マーカーテストとして日本で一般的なトリプルマーカーテスト、もしくはクアトロマーカーテストだと思っていました。
ただ、トリプルマーカーテストは、妊娠15週以降。クアトロマーカーテストは、妊娠16週以降からの検査が可能としている病院が多く、12週6日でのテストとしては早くないかと心配していました。
今回、検査結果の検査項目を確認してみると、私が受けたテストは、トリプルマーカーでもクアトロマーカーでもなく、「FirstScreen(ファーストスクリーン)」と呼ばれる検査でした。
FirstScreen(ファーストスクリーン)とは
FirstScreen(ファーストスクリーン)とは、商標登録されている検査名のようで、日本でもFirstScreen(ファーストスクリーン)の出生前検査を行っている病院があるようです。
血清マーカーから確認する検査項目が異なる
FirstScreen(ファーストスクリーン)では「PAPP-A、hCG」の2項目をチェックします。
トリプルマーカーでは「AFP, hCG, uE3」の3項目をチェックします。
クアトロマーカーでは「AFP、hCG、uE3、Inhibin A」の4項目をチェックします。
検査可能な時期が、トリプルやクアトロよりも早い
FirstScreenは妊娠14週頃から、検査可能なテストとされています。
トリプルマーカーは妊娠15週以降、クアトロマーカーは妊娠16週以降とされています。
よって、この2つのテストよりは、少し早めの時期に検査可能となります。ただ、新型出生前診断(NIPT)は10週以降から検査可能なので、血液採取だけで済む検査の中では、一番早期での検査が可能となります。
私が検査を受けたのは、妊娠12週6日なので「検査可能とされている時期よりも早い!」と思ったのですが、実際の検査は、超音波検査でCRL(Crown Rump Length : 胎児頭殿長)が39~84mmの時期のみ検査を受けることができるそうです。
このCRLは、おおむね妊娠11週から14週になりますが、検査を受けることができるかどうかはCRLの値が指標となるそうなので、CRLの条件がクリアーしているのかなと推測しています。
言葉が完璧に話せる訳ではないスペインでの通院ですし、日本のようにじっくり説明するカルチャーがないので、この辺りは医師の指導を信じるしかありません。
出生前検査の結果は?
実際の検査結果は、かなり4ページにわたるものでしたが、赤ちゃんの出生前検査に関わる箇所だけスクリーンショットを撮りました。
まずは、FirstScreen(ファーストスクリーン)の検査項目である「PAPP-A、hCG」の2つが値が記されています。
- PAPP-A….. 5.16
- hCG….. 25.70 * 実際には、スペイン表記なのか「BHCG」と記されています
その後、判定結果が続きます。
- ダウン症(21トリソミー)の確率は、1/5454 低確率
- 年齢に見るダウン症確率は、1/81 * 私は41歳なので、41歳でのダウン症確率データです
- エドワード症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)の確率は、1/27244 低確率
結果は陰性
検査結果に「定確率」と記されている通り、基本は陰性(確実ではなく、可能性の高さより)となりました。
おそらく、この結果を医師に持参すれば「羊水検査(確定検査)の必要なし」となります。
しかし!
このテストは、あくまでもスクリーニングテストであり、確定でないのです。
「スクリーニング」レベルのテストの不安を感じる
私は第一子の時、最初から羊水検査を選択した者なので、「スクリーニング」レベルの検査に不安を覚えます。
ネットを検索してみると、新型出生前診断(NIPT) で全て陰性との結果を受け取ったお母様が、実際には18トリソミー(エドワード症候群)だったブログを発見。
実際に、テスト結果と実際が異なる可能性はある訳で、実際に異なったケースも存在するのは確かです。
「障害があったら、赤ちゃんは諦める」派
命の選別には、様々な議論がありますが、私たち夫婦は「障害があったら、赤ちゃんを諦める」派です。
そういう考えに異議を唱える方や、気分を悪くする方がいるのは承知していますが、これは私たち夫婦の選択です。
私のおいは、自閉症です。出生前検査で判定不可能な障害です。実際に、姉の育児を見ていると、本当に大変なのです。大変な中に喜びや愛情が溢れているのですが、実際問題、本当に大変です。
自閉症と遺伝子疾患は、また症状などが異なりますが、大変を前提にした育児に自信がありません。ましてや、外国暮らしですし。
障害を抱えた子供を抱えての、長距離飛行機での日本帰省はどうしますか?
バルセロナには直行便がないので、乗り換えありの、最短でも乗り換え時間込みで15時間ほどの移動となります。子連れの場合、乗り継ぎ時間が短い飛行機は危険なので、17時間が平均でしょうか。安い飛行機の組み合わせを選ぶと20時間を超えることも。
障害とは関係なしに、子連れの帰省は本当に辛い仕事です。
それが、障害を抱えた子供の場合は、健康管理の面や、近くの客席に障害に理解ある乗客が乗り合わせるかなど、様々な問題が生じます。
スペインでは出生前検査が必須項目
日本では、出生前検査を受けること自体に批難が集まりますが、スペインでは35歳以上の妊婦には、検査が必須項目となっています。
実際には「受けたくない」ということであれば、拒否という選択もできますが、基本は妊娠プログラムに組み込まれています。もちろん、検査費用は、保険内なので無料となります。
検査結果が陽性となった場合、その後の選択は、家族次第となります。
ただ、このように出生前検査が批難を浴びることなく、妊娠プログラムの一部として一般的に行われている背景からは「障害があった場合は諦める」という選択をする夫婦が多いのではないでしょうか。
体外受精の概念にしても、日本は生命を取り扱う倫理観が、スペインよりも高くなっています。
日本の場合、体外受精にて受精卵を複数戻せるのは、母体が高齢であるか、2度目以降の体外受精であることが、一般的な条件です。それに加え、医師や病院の方針も、強く影響するでしょう。
スペインでは、年齢に関係なく、最初の体外受精から2つ戻すことが多いです。そのせいか、スペインには双子がとても多いです。特に、体外受精を行う経済的な余裕がある金持ちエリアには、双子が多いです。
医師との検診は、明日
出生前検査の結果は、すでに手元にあり、大体のところで理解できましたが、明日が検診日です。
出生前検診については、おそらくこれ以上の検査を薦められることはないでしょう。ただ、今回の血液検査で、その他にも検査項目があり、一部で平均よりも高い値がある項目がありました。
それらを質問してこようと思います。
また、1週間ぶりの赤ちゃんの成長も気になるところです。また、レポートします!
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