不育症治療。「夫婦の染色体検査」するべきか?

4回目の流産を終えたばかりのララです。

今回の妊娠では、初めて不育症治療として①ヘパリン注射 ②低量アスピリンの摂取 ③黄体ホルモン補助をしての妊娠だったので、妊娠継続への期待は高かったです。

でも、結果的には心拍はもちろん胎芽さえも確認できないまま、流産してしまいました。

私の不育症の理由は不明です。

今回の妊娠でヘパリン注射とバイアスピリンを摂取しましたが「抗リン脂質抗体症候群」あっての摂取ではありません。あくまでも、医師の判断で、不育症の治療の一部として摂取をしていました。

 

参考不育症。今回の妊娠の全記録を「4回目流産ブログ全一覧」でリスト化しています。結局、妊娠8週で自然流産。その後、排出された胎嚢の染色体検査を受けました。

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夫婦の染色体検査

不育症の検査で、私がしていないのは「夫婦の染色体検査」です。

今回の流産を経て、夫婦の染色体について深く考え込むようになりました。

サイト管理人ララ
もしかしたら、私の流産は、夫婦どちらかの染色体異常?

他に原因が見つかっていないだけではなく、ヘパリン注射の効果も虚しく、ごく初期で流産してしまったので、この「染色体異常」への疑いへの気持ちが強くなってきました。

親兄弟に、流産を繰り返している夫婦がいる場合は、染色体異常を抱えている可能性は高いと言われています。親に染色体異常がある場合、それが子に引き継がれる事があるからです。

私の家族の染色体異常を疑う

母は、私を含め、3人の子を出産しました。第一子誕生前に、一度、流産を経験したそうです。

何となく、その手の話は詳細が聞きづらく、どのくらいの時期での流産かは知りません。

父は5人兄弟、母は9人兄弟と子沢山な家庭です。その事実から、私の祖父母が染色体異常だった可能性は低そうです。

兄は未婚なので、今回の検証対象から外れます。姉は妊娠しやすい体質のようで、今までに3人を妊娠、2人を出産、1人を妊娠40週で死産しています。

死産がありますが、臨月での死産ということで、遺伝子的な異常が原因だったとは思えません。死産の原因は、胎盤剥離でした。

夫の家族の染色体異常を疑う

義父は3人兄弟、義母は12人兄弟。義母方の両親(夫の祖父母)に染色体異常があった可能性は低いでしょう。

義父は3人兄弟ですが、その3人とも2人づつの子供を得ているので、妊活や出産に苦しんだ感じはしません。

夫の従姉妹達をみていても、出産して子沢山の家族もあり、親から受け継いだ染色体異常の可能性は低そうです。

夫と私の両家をみたぶんには、親から引き継いだ染色体異常の可能性は低そうです。

 

夫婦の染色体検査を行うべきか?

夫婦の染色体異常検査を行う前には、遺伝カウンセラーから「結果によっては夫婦が離婚することなどがある」などの説明を受けるようです。

夫婦だけではなく、染色体異常が見つかった場合は、その親族にも関わってきます。知りたくなかったような情報も知ることになり得る点への注意が促されます。

私の場合、夫に染色体異常があっても夫婦の関係は変わらないと思いますし、夫も私に対して同じ気持ちだと思います。

それは、すでに第一子を出産している安心感が、大きく影響しています。

第二子は、心から欲しいのですが、もしその願いが叶わなかったとしても、最愛の第一子の存在は宝なので、息子を大切にする気持ちが高まります。

 

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染色体検査の結果によって、対策を取れるか?

夫婦の染色体検査」結果で、夫婦のどちらかに異常があることがわかっても、染色体異常に対する治療方法はありません。

ただし、受精卵の段階で染色体異常をスクリーニングする「着装前診断」を用いた体外受精をすれば、妊娠継続率は上がります。

「染色体検査で結果によって、対策を取れる金銭的な余裕はあるのか?」

そんな疑問が湧いてきます。

なぜなら「体外受精」も「着装前診断」も、とても高額だからです。

バルセロナで体外受精をされた方で約100万円と聞きます。1回で移植が成功すれば、それで終わりです。再度の移植となると、その度に20万円ぐらいかかるようです。

日本のように、不妊症治療に対する、市町村からの補助制度などはありません。なので、日本よりも若干高めに感じます。

ちなみに、私の日本での第一子出産は体外受精(初回で成功)でしたが、不妊症の検査からの費用も含めて70万円ぐらいでした。

スペインでも「着装前診断」は、50万円ほどかかるようです。

日本の場合は、簡単に調べたところ、受精卵1個に付き7万円、6個目以上からは4万円、10個目以上からは3万円という不妊症治療病院がありました。着装前診断の相場は、同じぐらいかもしれませんね。

なんだかんだ、妊活中に200万円ぐらい、あっという間に飛んでしまいそうです。逆に、200万円以内で収まったらラッキーにも思えます。

私の知り合いのスペイン人夫婦は、出産までの妊活に300万円ほどかかったそうです。スペインの妊活も、高額です。

私には、第二子出産を目指して、ここまでは、なかなか踏み切れません。

 

参考日本の市町村では、不育症治療費や検査費に助成金を出している自治体があります。全国の「不育症への助成金制度」市町村リストにて、各市町村の助成内容概要が確認できます。

妊娠の数にチャンスをかける

金銭的な面で、夫婦の染色体検査を受けても、その結果が生かせないのが現実です。

私には、すでに第一子がいるので、もしも第二子の願いが叶わなかった時は、子供ゼロに比べて、諦めがつきやすいです。

それに、4回の流産で大きな不安がある反面、第一子を産んだ自信がどこかにあり、まだ可能性を信じています。

もし染色体異常があるとしても、毎回の妊娠における、赤ちゃんの染色体異常は確率の問題なので、妊娠回数をこなすほど「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」方式で妊娠できる望みはあります。

例えば、夫婦のどちらかに、染色体異常の「ロバートソン転座」がある場合、子供に引き継がれる染色体のパターンが6通りあります。

その内、4通りは生命維持ができない構造の為、流産か死産になります。残りの2通りは、出産可能、赤ちゃんが生きていける構造となります。

つまり、3分の1の確率で、出産が可能なのです。

「夫婦の染色体検査」を受けるかも決めていませんし、染色体異常があるかもわかりませんが、流産の原因が見つからない今、私はこの「妊娠回数を多くして、出産する」にかけるしかありません。

 

参考 流産後のやるせない気持ち。「どうして?」と言う気持ち。池川先生の胎内記憶をヒントに「「流産」について、スピリチャルな視点で考えてみた」にて、気持ちの整理をしてみました。

染色体検査が夫婦の関係を傷つけるか?

夫婦の染色体異常検査を行う前には、遺伝カウンセラーから「結果によっては夫婦が離婚することなどがある」などの説明を受けるようです。

夫婦だけではなく、染色体異常が見つかった場合は、その親族にも関わってきます。知りたくなかったような情報も知る可能性への注意が促されます。

私の場合、夫に染色体異常があっても夫婦の関係は変わらないと思いますし、夫も私に対して同じ気持ちだと思います。

それは、すでに第一子を出産している安心感が、大きく影響しています。

第二子は、心から欲しいのですが、もしその願いが叶わなかったとしても、最愛の第一子の存在は宝です。

ただ、もし私達が長年、妊活をしていて、その原因が私の染色体異常にあった場合、夫に申し訳ない気持ちがいっぱいで「他の女性と結婚したら、子供に恵まれるのに」と悲観的な気持ちになってしまうと思います。

こういう気持ちの故に、夫を思い、離婚を切り出す女性も多いようです。この気持ち、わかる気がします。

一方、夫に染色体異常が見つかっても、私は夫と添い遂げることに疑いは全くないでしょう。養子を迎えることなどを考えるかもしれません。

子供以前に、やはり最愛のパートナーに恵まれたことこそが、最高の幸せです。最愛のパートナーだからこそ、その子供を産みたい。「子供」が欲しいのではなく「最愛のパートナーとの子供」が欲しいのです。

染色体異常の自然妊娠、問題点

現在、私達は、特に夫婦の染色体検査を行うつもりはありません。

 

ただ、着装前診断に進まないとしても、不育症の理由解明の1つの検査として知りたい気持ちはあります。

夫婦の染色体に異常が見つかった場合は、「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」方式が成り立つので、妊娠の数で勝負すれば良いことが明確になるからです。

でも、その場合、問題もあります。

「ロバートソン転座」の場合、6通りの染色体パターンの内、生命維持ができるパターンは2つです。その内の1つは問題ない染色体パターンなのですが、もう1つのパターンは親と同じ染色体異常を引き継いでしまうからです。

着装前診断なら、生命維持できるパターンだけではなく、親と同じ染色体異常を持つ受精卵を選別できます。自然妊娠の場合は、その選別ができません。

染色体異常を持つ親から生まれた赤ちゃんの場合、我が子の染色体異常を心配される親御さんが多いようです。また、染色体異常がある場合、それを伝えるかの有無、伝える時期などで悩まれるようです。

私がそのケースなら、20歳を超えた頃には伝えるでしょう。女の子なら、パートナーがいなくても、早めに卵子凍結を促したり、結婚したら体外受精準備を進めるでしょう。

まとめ

今のところ、染色体検査を行うつもりはありません。

夫婦の関係に傷がつく可能性があることは、恐れていません。最大の理由は、結果を知ったところで、出産に向けた対策(体外受精と着装前診断)を取れるだけの経済的な余裕がないことが一番です。

貯金はあるので経済的な余裕と言うか、使い方の優先順位と言った方が良いかもしれませんね。

ただ、先述の通り、妊活の戦法として染色体異常がある場合は知りたい気持ちがあるので、医師からの説明をしっかり聞いた後に、行う可能性はあります

ネットなどで情報を集めていますが、実際に医師からの説明を聞いたことはありません。現在、「【妊娠8週0日(流産後)】胎嚢が排出!」の通り、流産した赤ちゃんの胎嚢の染色体検査をお願いするところです。その結果が出た頃、相談してみようと思います。

 

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