「体を冷やさない」「カフェイン入りや、冷たい飲み物を控える」「毎日のお風呂」「ルイボスティー」「適度な運動」など、基本的なことに気をつけた妊活に行き詰まりを感じた頃、「妊活の体質改善を目的とした断食(ファスティング)」というアイデアに出会いました。
たくさんの断食(ファスティング)方法がある中、手軽にできて、効果が感じやすいファスティング方法として「血流改善」に注目した、「夕食断食(ファスティング)」にとても感銘を受け、実行しています。
この血流改善を目的とした「1週間夕食断食」を提唱しているのは、漢方薬剤師・不妊カウンセラーである堀江昭佳(ほりえ・あきよし)先生です。島根県出雲市、出雲大社参道で90年続く老舗漢方薬局の4代目であり、オフィシャルサイトでは「不妊漢方」として、妊活についてのアドバイスも行っています。
その堀江先生の著書「血流がすべて解決する」では、血液改善が、どのように健康に良いのか?そして、血液改善の有効な方法として、「1週間夕食断食」を提唱しています。これは、妊活にも有効な方法なので、早速、「1週間夕食断食」効果と方法を説明していきます。
堀江昭佳(ほりえ・あきよし)先生とは?
1974年生まれ、出雲市出身。出雲大社参道で90年以上続く老舗漢方薬局の4代目。
薬学部を卒業後、薬剤師となったのち対症療法中心の西洋医学とは違う、東洋医学・漢方の根本療法に魅力を感じ、方向転換する。本場中国の漢方医から学ぶ中、不妊に悩む友人の相談を受けたところ、漢方で妊娠したことに感動し、婦人科系の分野、なかでも不妊症を専門とするようになる。体の不調の解消だけではなく、本人の抱えている常識や執着といった束縛からの「心の解放」を終着点としている唯一の漢方薬剤師。
血流を中心にすえた西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプロー チは評判を呼び、自身の薬局で扱ってきた不妊、うつ、ダイエット、自律神経失調症 など心と体の悩みは5万件を超える。
オフィシャルサイトのプロフィールより引用
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血流改善が妊活に有効な理由
血流が悪くなる理由は、血が「つくれない」「足りない」「流れない」の3つ。
妊活や健康法として、「血流改善」に注目されがちですが、血行を良くする以前に、しっかり血を作って上げることが大切になります。
血が作れないと、血量が足りなくなり、足りないために流れも悪くなるのです。
川の水を思い浮かべてみてください。水量の少ない川と、水量の多い川では、どちらが勢いよく川の水が流れていますか?当然、水量の多い川ですよね。
水量の少ない川に、流れを良くする様々な工事を行っても限界があります。それよりも、水量を増やした方が簡単に、一気に川の水は流れ始めます。
漢方では、それぞれを次のような体質と考えると言います。
血がつくれない(気虚)
=胃腸が弱く、血液の原料となる栄養を十分に吸収できないため血をつくりだせない。疲れやすく、やる気が出ない。
血が足りない(血虚)
=血はつくれたとしても生理、出産、授乳などで失う量も多く、血の量が不足。婦人科系のトラブルが多く、心の状態としては不安感が強い。
血が流れない(気滞・お血)
=血がつくれないか足りない、あるいは足りていてもストレスなどの影響で巡りが悪くなっている。肩こり、腰痛、生理痛、頭痛など。イライラ、ストレス過敏。
血流改善が妊活には有効ですが、血行を良くすることばかりに注力し、土台となる血をきちんと作れていない女性が多いようです。
女性は毎月の月経で年間1kg以上の血を失うこともあり、圧倒的に「血が足りない(血虚)」が多いそうです。
妊活中の女性には「血を作る」ことに着目した、血流改善が有効になります。
私は、血行を良くすることだけに着目した妊活をしていたので、「血量を増やす」という点は、目から鱗でした。実際に、私の生理は、血の塊が混ざったりと、まさに血が十分に作れていない状態でした。
血の量が足りない状態で、血を流すことばかりに着目した健康法を実行するのは、スカスカの状態の血を無理して全身に流している状態で、めまいがしたり、体調を壊してしまう原因にもなってしまうようです。
血を流すではなく、血を作ることが大切であることが、この本「血流がすべて解決する」によって実感できます。私は、体質改善に限界を感じていたので、かなり感銘を受けました。
舌の状態で血流チェック
自分がきちんと血を作れているのかチェックする簡単な方法に、舌の状態の観察があります。
2つ目は、舌をべっろっと出して、舌の状態を観察してみてください。
小刻みに震える…血が足りない
色が薄い…血が足りない
真ん中にへこんだ線が入る…血が作れない、足りない
舌の裏側にぼこぼこと2本の静脈が浮き上がる… 血が流れない
「舌苔」が、べたりとたくさんついている…不要物が多く、血の質が悪い
「舌苔(ぜったい)」とは、舌の表面に白いコケのことです。健康な状態だと、少しだけついています。
私の場合は、真ん中に凹んだ線が入り、さらには、舌の裏側に静脈が浮き上がっています。つまり「血が作れない」「足りない」そして「流れない」という血流不良のコンボです。
私は冷え性ですし、肩こりがひどい、そして最近の生理は3日で終わってしまう短いもので、血流だけではなく、血そのもののクオリティの悪さを実感しています。
夕食断食(ファスティング)が妊活に効果的な理由
「血流」とは、心臓から出た血液が全身の血管を巡り、また心臓へ戻る流れのことです。
全身を流れる血液は、「水分を保つ」「酸素や栄養を運ぶ」「老廃物や二酸化炭素を回収する」「体温を維持する」「体を守る(免疫力)」といった働きをしています。「血流たっぷり」にするとは、これらの働きをしっかりとできるようにするということです。
漢方でいう「血流」は、血液もホルモンも栄養もエネルギーも含んだものです。全身の細胞に栄養や酸素、エネルギーまで含めていろいろなものを運んでいる血流が不足すると、体は機能を果たせなくなります。ですから、漢方で「血流を良くする」というのは、血の質を良くするという意味も含んでいます。
短期的に胃腸を元気にして血流を良くする方法として、私がおすすめしているのが「1週間夕食断食」です。現代生活は、胃腸に対する負担が過剰な場合が多いので、疲れたときに夕食を抜くと朝が楽になります。
食べたものは消化されて栄養として吸収されると、肝臓に運ばれます。就寝前に夕食をたくさん食べると、肝が休まらずに、寝ている間も栄養の処理をさせられ、機能がおかしくなってきます。これが過労状態になると、血の質が悪くなり、血を流す力も低下してきます。
夕食断食をすると、胃腸や肝臓が休まることで、消化吸収のはたらきが高まり、血流を良くすることが可能となります。
夕食断食(ファスティング)のやり方
- 就寝時間の8時間前までに、固形物の食事は終える
- 朝食・昼食は通常通り食べて良い
- 仕事の合間のコーヒーや紅茶も飲んでも良い
- 夕食代わりに固形物のないスープや酵素ジュースなら飲んでも良い
- 1週間連続が変化を感じやすいが、できる範囲での日数でも良い
ルールは、これだけ。いたってシンプルです。
完全断食は専門家の指導のもとで行う方がいいので自己流は危険ですが、夕食だけ抜くなら無理なく1週間続けられます。
1週間連続すると効果を感じやすく、本では1週間の夕食断食を提唱しています。しかし、1週間が無理なら、1日でも2~3日でもやらないよいので、自分のペースで始められることを著者である堀江先生はすすめています。
また、夕食断食回数も、こだわりはなく、「胃が重いな」と思ったら、その日は夕食を抜くなどして、体調を見ながら、日常生活に取り入れることを提唱しています。実際に、堀江先生は、週の2日ほどは夕食を取らないそうです。
私は家族の都合もあり1週間が無理なので、日曜日、火曜日から木曜日の3日連続の合計4日間を夕食断食にあて、これを繰り返しています。現在、3周期目です。
私の場合は妊活を目的にしていますが、こちらの記事で、もう少し詳しく妊活視線で夕食断食体験をレビューしています。
固形物のないスープも飲めるので、あまり辛さは感じません。胃を休める機会を積極的に取り入れたことで、体が軽く感じます。
妊活に限らず、朝の寝起きが悪い方や、疲れが取れないなどの「プチ体調不良」を感じる方にも、血流を良くする夕食断食は、とても効果的だそうです。
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最後に伝えたいこと
断食(ファスティング)の期間や、やり方は様々ですが、「夕食断食」は断食初心者には、一番、始めやすい方法です。そして、安全な方法です。
私が7日間完全断食をした時は、空腹感というよりも、習慣や楽しみを求めて、常に食事のことばかりを考えていました。
また、この時は断食中盤では、口の中が異常に乾き、水を飲んでも口の中が、カラカラでベタベタしていました。おそらく、塩分が足りていなかったのでしょうが、このように体を究極の状態に追い詰めるのは、妊活中の体には負荷が多すぎるような気がします。
それに比べると、夜さえ過ぎて寝てしまえば、翌朝には通常通り朝ごはんや昼ごはんを食べることができる「夕食断食」はかなり、楽で、安全な断食方法です。
1回だけではなく、習慣として数日取り入れるなど、「夕食断食」を続けてれば、効果が上がっていくこと思います。妊活の1つとして、1習慣連続でなくても、習慣としてぜひ、取り入れていきたい方法です。
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