スペインの不育症治療に係る費用(日本の10分の1以下)

スペイン不育症治療費用

 

不育症治療をするなら、日本とスペインどっち?

出産に関しては、日本を選びたいのですが、不育症治療を考えたら、絶対にスペインを選びます。

なぜなら、不育症治療にかかる薬代が、遥かに安く、日本の10分の1以下で済むからです。

不育症治療が費用面で続けやすい

不育症の場合は、医師の診察にかかる回数も自然と多くなると思いますが、スペインの私立医療保険は月々の保険料は支払うものの、検診などは無料なので手軽に診察回数を増やすことができます。

スペインの公立病院を利用した場合は、完全に無料になるものの、予約の取りづらさなどから、自分が会いたい時に医師の診察を受けられないのが問題です。

不育症治療中なら、私立医療保険を加入していた方が安心です。

スペインの医療制度については「スペイン医療システム。公立病院利用なら出産も完全無料。でも無料の弊害が大きい」で詳しく説明しています。

日本の不育症治療費用

不育症の血栓塞栓症予防に対するヘパリン療法が2012年1月から保険適応となったので、だいぶ、負担が減ったようです。

恵愛生殖医療医院」のHPによると、同院でのヘパリン注射に関わる治療費用は以下の通りとなります。

月一回の自己注射指導管理料(注射用の針代などが含まれます)が2,850円、ヘパリン注射液にかかる費用が7,110円となります。妊娠5週から36週まで行ったとすると約8万円となります。低用量アスピリンや妊婦健診料金は別料金となります。

妊婦健診や、低用量アスピリンの処方などを含めると、一般的な妊娠によりも、プラス20万円ほど費用が係るとも言われています。

サイト管理人ララ
不育症でも、ヘパリン注射を始めるか、費用の面で悩む方もいるようです 

 

参考日本の市町村では、不育症治療費に助成金を出している自治体があります。全国の「不育症への助成金制度」市町村リストにて、各市町村の助成内容概要が確認できます。
 

スペインの不育症治療費用

1ヶ月と治療完治までの不育症治療のコストは以下の通りです。

 30日分の費用

治療完了までの費用

ヘパリン注射(35週)€4.24(約¥550円) €101.76(約¥4,400)
バイアスピリン(35週)€0.58(約¥75) €4.64(約¥600)
プロゲステロン(14週)€2.32(約¥300) €5.8(約¥800)
合計€15.62(約¥925) €112.2(約¥5,800)
  • 1ユーロを130円で計算
  • 保険適用の場合
  • 治療完了費用は、接種開始を4週からとして計算

日本の場合はヘパリン注射費用だけでも、治療完了まで8万円ほどかかるようなので、それに比べると、スペインで不育症治療をするのは格段に割安となります。

スペインの医療システムには不満が多い私ですが、この点だけは、かなり満足です。

その他、診察費用は公立病院(Centro de Salud)だけでしたら完全無料です。

私は私立病院を利用していますが、加入しているプライベート保険の契約内容により、こちらも完全無料です。加入内容によっては、毎回の診察の度に3ユーロ〜5ユーロほど支払うタイプの保険もあります。

ちなみに、私のプライベート保険料金は毎月60ユーロ(約7300円)です。診察の度に少し費用が発生するタイプの場合は40ユーロ〜50ユーロ程度で保険加入できます。

プライベート保険利用の場合は、薬代に保険適用ができません。なので、薬の処方だけは、公立ドクターにしてもらうことになります。

保険の加入時期

妊娠を希望される方で、私立病院利用を希望されている方は、必ず、保険加入前に、妊娠に関わる条件を確認しましょう。

大抵のプライベート保険では、妊娠時の加入の場合、その妊娠は支払い対象外となります。なので、妊活を始める前の加入が必須です。

保険会社によっては、加入から10ケ月~12ケ月以上経たないと、出産は支払い対象にならない場合もあります。

私は「Adeslas」に加入しましたが、私の保険の場合は、妊娠に関して免責期間はありませんでした。

また、保険会社の中では、プラス費用を支払って、妊娠していても加入し、妊娠への治療費用補助が受けられる保険もあるようです。

妊娠24週以前であれば「DKV」の加入で、毎月の保険料の他に、2500ユーロ(1回のみ)を出産費用として払うと、契約時からの妊娠に関わる検診や出産、新生児の異常に対する処置も全てカバーされるそうです。

公立病院だけで不育症治療できる?

可能だとは思いますが、とにかく、公立病院利用の場合は、医師の診察に係るまでに、とてつもなく長い期間、待たされることがあります。

地域差もかなり大きいようですが、私の場合は、流産を繰り返しているので「早急」扱いにも関わらず、妊娠検査薬での判定から、公立病院(Centro de Salud)での診察予約は、2週間後でした。

私は、私立病院を併用していたので、大丈夫ですが、不育症の場合は、治療を始めるタイミングがキーになるので、公立のみ利用だったら、かなりイライラ心配だったと思います。

その点、私立病院が利用できる場合は、選べる病院の選択肢も増えますし、毎回、同じ医師に見てもらうことも可能です。

公立利用のもう一つの問題点は、毎回、医師が変わってしまう点も挙げられます。

スペイン到着後、すぐに流産しましたが、その時には私立保険に加入していませんでした。公立病院で妊娠経過を見ていくプロセスに、かなりの苛立ちを覚えました。

現在、私立保険に加入しているので、かなり安心ですし、私立病院の利用に、満足しています。エコー検査の機材も、3Dも見れる最新型を揃えている病院もあります。

まとめ

不育症の治療は、私立保険に加入している限り、費用の面でも、スペインでの治療がとても安心です。

最近、また流産してしまいましたが、次の妊娠も私立病院メインで不育症治療を行う予定です。

 

参考不育症。今回の妊娠の全記録を「4回目流産ブログ全一覧」でリスト化しています。結局、妊娠8週で自然流産。その後、排出された胎嚢の染色体検査を受けました。

 

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