初めて、アストゥリアスへ旅行をし、すっかりと魅力にとりつかれた、スペイン在住主婦ララです!
2泊3日で充実のアストゥリアス旅行プランをお届けします!
日本からの旅行者でも、マドリードやバルセロナから足を伸ばして、十分に旅できるプランです。
アストゥリアスには、南部にはない北部の魅力に溢れた「スペイン通な旅先」です。
アストゥリアスは、歴史、大自然、郷土料理など魅力あふれた土地であるにも関わらず、注目度や認知度は、その実力以上に遥かに低いです。
「アストゥリアス」旅に必要な日数
マドリードやバルセロナなどの主要都市から離れていることもあり、日帰りは難しいです。また、1泊2日だと、やや弾丸旅行のような気もします。
アストゥリアスを堪能するには、最低でも2泊3日は欲しいところです。私の初めての「アストゥリアス旅行」も、2泊3日でした。
2泊3日滞在で、郷土料理をカバーし、海、山、街のハイライトを一通り楽しむことができました。あまりの充実具合に、また戻りたくなる旅となりました。
時間に余裕があれば、ヒホンやオビエドの街散策に美術館を取り組んだり、ビーチで過ごす時間を多め、トレッキングなども組み入れ、1週間滞在しても飽きることがない旅先です。
ただ、2泊3日でも十分すぎるほど、アストゥリアスは楽しむことができます。そんな、アストゥリアスの魅力を凝縮したモデルコースを紹介します。
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2泊3日おすすめモデルコース概要
まずは、全体の日程の概要です。その後、写真などと共に、見所や移動所用時間等を説明していきます。
1日目 「街歩き」
- Oviedo(オビエド) or Gijón(ヒホン)
2日目「牧歌的風景を楽しむ」
- Cangas de Onis(カンガスデオニス)
- Covadonga(コバドンガ)
- Lastres(ラストレス)
- Jurassic Museum of Asturias (恐竜博物館)子連れにおすすめ!
- 世界遺産
- 美しい村
- 魅惑の海岸
- 美術館
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アストゥリアス1日目
午前中は移動時間
移動手段、移動拠点によりますが、マドリードから電車で5時間、飛行機で1時間10分なので、半日での移動を想定しています。
スペインのランチタイムは14時と遅めなので、その前までに到着すると良いでしょう。
ホテルはどこに?
日本から旅行される方は、車やレンタカーではなく、公共の交通機関を利用しての旅が多いことでしょう。
その場合は、アストゥリアスの州都「オビエド(Oviedo)」もしくは、第二の都市「ヒホン(Gijón)」を選ぶのが良いでしょう。
オビエドからヒホンへは、車(バス)や電車で30分ほどの距離です。南からの移動の場合は、最初にオビエドを通過します。
2つの都市を比べた時、私のおすすめはヒホンです。ヒホンは海岸沿いの街なので、海岸街らしい、明るく開放的な雰囲気を味わえます。
海に入る季節には早くても、浜辺の砂の上を散歩する人や、日光浴の人で、ビーチは賑わっています。その中に加わるのも、旅の思い出を1つ増やしてくれます。
小さなお子様連れの旅にも、ビーチがあるヒホンの滞在はおすすめです。私の息子は2歳半ですが、浜辺での砂遊びに夢中になっていました。
13:00 荷物をおいて、シードラで乾杯!
ホテルに大きな荷物をおいたら、「sidrería」と書かれているバルを目指し、アストゥリアス名物「シードラ(りんご酒)」と共に、まずは到着の乾杯を!
ホテルのチェックインには、少し早い時間かもしれませんが、荷物は問題なく置かせてくれるでしょう。
アストゥリアス「シードラ」は酸っぱい
りんご酒には、甘いタイプと、酸味が強いタイプの2つがあります。アストゥリアスのシードラは、酸味が強いタイプです。
実は、私の周りのスペイン人には「甘いタイプは好きだけど、酸っぱいシードラは嫌い」と言う人も結構、多くいます。逆に、私と夫は、普段から酸っぱいシードラの方が好きなので、アストゥリアスのシードラは、まさに好み。
スペインの街で、シードラを出すsidreríaを見つけるのは、なかなか難しいです。マドリードでは、アストゥリアスが近いせいか、それなりに見つけることができるのですが、バルセロナでsidreríaを見つけるのは難しいです。
アストゥリアスでは、さすがにシードラ産地なので「犬も歩けば棒にあたる」的に、至る所にシードラが飲めるバルを見つけることができます。
アストゥリアス流「シードラ」の飲み方
アストゥリアスでシードラを注文すると、グラスではなく、ボトルが届きます。
ちょっと一杯で立ち寄ったつもりが、ボトルで出されるとは知らずに、最初はちょっと驚くのですが、アルコール分は5%前後かつフルーティーなので、飲みやすく、意外にも、あっという間に、ボトルを開けてしまいます。
私は夫と2人で20分以内で飲み尽くしたでしょうか?近くのテーブルには、70代ぐらいのお祖母様が、1人で1本、飲み尽くされていました。
「ボトルだと高いのでは?」と思いますが、バルやレストランで1ボトル2.5〜3ユーロぐらいです。お店で売っている値段は、2.5ユーロぐらいなので、レストランの値段と対して変わりません。
Sidreríaには、シードラを注いでくれる専門のウエイターがいます。ボトルを高々とあげて、泡を立てるようにグラスに注いでくれます。
この高みからシードラを注ぐ動作を「escanciar(エスカンシアール)」といい、
グラスはテーブルに置くことはなく、常に手渡しです。
常にウエイターが歩き回っているので、自分で注ぐことなく、近くのウエイターに気軽に頼みましょう。小さな気泡が入ったシードラを、すぐに飲むのがアストゥリアス流です。
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14:00 ランチは郷土料理を!
アストゥリアスに行ってきたよ!と言うのに欠かせない郷土料理は「カチョポ」と「ファバス」の2つです。
カツレツ「カチョポ」
カチョポ(Cachopo)は、薄切りの牛肉にチーズを挟み、パン粉をつけて揚げた牛カツです。スペインのパン粉は日本のパン粉よりも細かいテキスチャーなので、日本のトンカツとは違う食感となっています。
このカチョポは、大きなカツを、みんなでシェアして食べるのがスタイルです。とても大きいので、1人1つづつ頼まないように気をつけてください。お店によっても、大きさは違うと思うので、周りのテーブルのカチョポの大きさをチェックすると良いですね。
豆の煮込み「ファバダ」
ファバダ(Fabada)またはファバダ・アストゥリアーナ(Fabada Asturiana)は、アストゥリアスで良く食されている白くて大きな豆の煮込みです。
豚の肩肉と、モルシーヤ(Morcilla)と呼ばれる血入りソーセジと一緒に煮込みます。
このモルシーヤですが、スペイン北部で食されているのですが、土地によって、材料が若干異なります。私が食べたファバダに入っていたアストゥリアスのモルシーヤは、玉ねぎがたくさん入っているので甘い味付けでした。
ちなみに、私の住むエリアのモルシーヤには、クミンとご飯が入っているのが特徴です。土地ごとに違う味のモルシーヤを食べ比べするのも、面白いものです。
他にも、アストゥリアス郷土料理はありますが、とりあえず、この2つは滞在中にカバーしておきたい2品です。そして、シードラをお忘れずに!
16:00 午後は街探索
到着した当日の午後は、ゆっくり街探索を。午後と行っても、スペインのランチタイムは遅いので、おそらくすでに16時頃でしょう。
スペインの日は長いです。冬で20時くらい、夏で22時ぐらいまで、太陽があります。なので、遅めの午後からでも、探索する時間は、たっぷりありますよ。
ヒホン滞在なら
ヒホンに滞在しているのなら、海沿いの散歩コースが定番です。ビーチの先には教会があり、教会があるエリアが旧市街地として、街歩きが楽しいエリアです。
少しでも暖かい日は、ビーチでは水着姿で日光浴するスペイン人や観光客の姿を多く見かけます。私が旅行した5月も、すでに水着で海に入る若者もいるほど。
海に入らないにしても、ビーチ沿いの砂浜を裸足でウォーキングする人も多いです。多くの日本の海岸と異なり、黒くない、遠浅の白浜なので、砂浜ウォーキングに最適です。
子連れなら
お子さんがいるなら、ビーチでの砂遊びも取り入れたいところです。
スペインには「chino(チノ)」と呼ばれる、中国人が経営する日用雑貨店が、至る所にあります。
値段は、全て1ユーロではありませんが、日本の100円ショップ的な品物が販売されています。
ヒホンの街中中心部にも、いくつか「チノ」があるので、そこでバケツとスコップのセットを購入することができます。
大きなバケツのついたセットで3ユーロ(約400円)ぐらいです。小さいセットなら1ユーロ(約130円)ぐらいです。
オビエド滞在なら
オビエドは、「スペイン王国の原点」とも言われています。8世紀、イスラム勢力に支配されていた土地を、キリスト勢力が奪い返し、オビエドにアストゥリアス王国を建国しました。
アストゥリアス王国時代には、キリスト教信仰のため、後のロマネスク建築の先駆けとなる聖堂や修道院などが数多く建設されました。
オビエドおよびレナ(オビエドから南に34kmの町)にある9世紀の教会6つは、「オビエドとアストゥリアス王国の建築物群」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
その6つの世界遺産の内、「サン・フリアン・デ・ロス・プラドス教会」と「フォンカラダの泉」は、オビエド市内にあるので、散策途中に、世界遺産を訪れることが可能となっています。
ただし、この2つは歴史的意味は重要なものの、訪れた人の感想はイマイチのようです。わざわざ、目指すことはなく「散歩途中、近くにあれば」程度で良いでしょう。
また、オビエドの街中にある100個程のモニュメントを巡りながらの散歩も、おすすめです。アートな雰囲気を楽しみながら、インスタ栄えしそうなモニュメントと一緒に記念撮影はいかがですか?
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21:00 タパスのディナー
ディナーを食べるようなレストランは、20時30分(もしくは21時)まで開店しません。お客さんが入り始めるのは21:30頃で、21時に入店してから22時頃まで、私のグループだけということも、よくあります。
日本人の私としては、あまり遅い時間の夕飯に慣れていませんし、人で混む前のレストランの方が静かで話がしやすいです。お客さんが少ない(もしくは、他に誰もいない)ので、お料理も早く出てきます。
ランチにカポチョなどを食べた場合、夜はお腹がそんなに空かないかもしれません。そういう時は、バルでタパスをつまむのが、おすすめです。
りんご酒を出すSidreriaを目指せば、アストゥリアス郷土料理だけではなく、スペインらしいタパス料理を楽しめること間違いないでしょう。
ローカルで賑わう、ちょっと騒がしいSidreriaでのディナーは、スペインに滞在している気分を盛り上げてくれます。
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2日目に備えて就寝
アストゥリアス旅の初日は、移動と、これからの旅に備えたウォームアップ。それでも、しっかりとシードラやカチョポなどの郷土料理も抑え、グッドスタートです。
マドリードやバルセロナなどの都市、そして日本人観光客がこぞって目指すアンダルシアなどのスペイン南部とは違った、北の街の趣があるのがアストゥリアスです。
明日の2日目は「これぞ、アストゥリアス!」と感じさせるような、牛や羊などの放牧地帯を抜けて、アストゥリアス王国建国時の首都だったカンガスデオニス(Cangas de Onis)を拠点に、キリスト教聖地、コバドンガ(Covadonga)を訪れます。
明日の朝は早い出発になるので、明日に備え、ゆっくり休んでくださいね。
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