国際結婚!結婚前に「覚悟しておくべきこと」

国際結婚メリットデメリット

 

私はバルセロナで知り合ったスペイン人夫と国際結婚をしています。

スペインで結婚式を挙げた後、新婚生活は日本で3年。そして、現在はスペインに暮らしています。なので、夫が外国人として日本に暮らしたこともあれば、現在は私が外国人としてスペインに暮らしているので、外国人として暮らす立場もお互いにわかっています。

国際結婚に憧れる人もいると思いますが、国際結婚して良かったと思うこと(メリット)、残念だと思うこと(デメリット)もたくさんあります。

恋人から家族になることでは、お互いに相手に求めることや、共有するものが変わってきます。現在、外国人のパートナーがいる方で結婚を考えている方へ、結婚前に覚悟しておくべきことを、私の経験からお話ししますね。

病院に全部付き添い

お互いの言語が完璧でない私たちは、日本に住んでいた時は、夫の病院全付き添い。現在、スペインは、ほぼ付き添ってもらっています。

私も夫も、お互いの言語を勉強していて、買い物などの日常生活が何とかこなせるレベルであるものの、病院や役所関係を1人でこなせるレベルではありません。

日本で暮らしていた時は、毎回、夫の病院に付き添いをするのが「面倒だな」と思っていました。「ちょっとした風邪ぐらい、一人で病院に行ってくれないかな」と思ったこともあります。しかし、それを口に出すことはなく、全て付き添っていました。

「面倒だな」と思いつつも、全部付き添っていて良かったです。自分が逆の立場になるとは、日本にいる時は想像していませんでしたが、全部付き添っていたから、現在、夫に気兼ねなくお願いすることができます。心の中では、私と同じく、夫は「面倒くさい」と思っているとは思いますが(笑)

結婚前に対策や対処方法を確認するのがおすすめ

結婚する2人が、どちらか相手の国で自立した生活を送っている時に出会い、結婚した場合などは、すでに相手に出会う前から、一人で病院などをこなしていたでしょうから、私達のような問題はないでしょう。

旅先で出会って、住んだこともない初めての国で生活する場合、語学力が追いつかないので、私達のようなケースに陥ることも、覚悟しておいた方が良いでしょう。

私はフリーランスでがフレキシブルだったので病院付き添いができましたが、会社員として働いている人は、難しいこともあると思います。

ちょっとしたことですが、初めての海外生活で、結婚相手が病院に付き添ってくれないとなったら、ストレスに感じるかもしれません。それが不満となり、些細なことですが、喧嘩や不仲の原因にもなり兼ねるので、結婚前に、相手が病院付き添いの時間が取れる職場なのか、少し相談しておくと良いでしょう。

書類関係が複雑

役所関係の事務手続きが、大変です。

私の経験からは、夫が日本で暮らす手続きは、スペインに比べて遥かに簡単ですし、全てがスムーズに、短期間に進みます。日本の役所関係は、必要な書類等が明確にHPなどに記載されています。自国なので、自分の言葉で、それらの書類関係をコントロールできているので安心です。

一方、スペインの場合は、そもそもシステム的に、かなり面倒で複雑、そしてプロセスが明確でなく、役所のたらい回し、担当者によって言っている事が違うという問題も。何度も役所に足を運び、イライラし、そして時間がかかる!

私が、スペインでの暮らしに必要な書類関係(ビザ、健康保険、免許証など)を全て揃えるのに約1年ぐらいかかりました。また、これらを相手任せで、自分があまり何もできないことに、少しストレスを感じました。

また、ビザなどの役所関係だけではなく、貯金、家のローン、法律関係など、システムの理解や専門用語が難しいことは、どちらか一方頼りになることは覚悟しておきましょう。

日本に暮らしているなら、これらのことはあなたの肩に重荷がかかり、相手国に暮らす場合は結婚相手に重荷がかかります。家のローンや貯蓄のことなど、家族の大切な決定を、2人で半分づつをシェアできないことに、もどかしさを感じます。

夫は、日本にいる時には、説明を聞いてもわからないから、私を信用して、完全に私任せでした。逆にスペインでは、夫を信用し、夫任せです。

 

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離婚が大変

夫婦として添い遂げることを約束しての結婚ですが、上手くいかない国際結婚もたくさんあります。

離婚をする場合、日本よりもかなり大変な手続き、そして弁護士費用などが必要なことがあります。スペインで離婚をした友人のケースだと、書類手続きに20万円ほど費用を要したようです。

この離婚手続きが面倒なので、最初から「結婚」という法的なプロセスを取らずに事実婚が多いのもヨーロッパです。

また、夫婦に子供がいる場合など、さらに離婚が煩雑になるようです。特に、親権を持った母親が子供を連れて日本に帰りたいと思う場合でも、相手の同意がきちんと取れていないと「誘拐」と見なされる国もあるようです。

日本への理解度

恋愛中は、そんなに気にならないかもしれませんが、結婚をした場合、恋愛の時以上にカルチャーショックや異文化に直面することと思います。

時に、自分の国では有り得ない起こったり、有り得ない人からの対応にイライラを募らせ、日本や日本人への悪口を言ったり、罵ることは、有りえます。外国人がイライラする理由はわかるのですが、それには文化や風土が関係しているので、それを罵られると、私に愛国心の気持ちが沸き上り、相手にイライラとムカついてしまうことがあります。実は、こういうことは、夫以前の過去の恋愛にて、よくありました。

夫も、もちろん同じようなイライラする時がありますが、基本的に日本を理解しようとしてくれます。私と出会ってからは、日本語も勉強してくれました。

このベースがあると、日本や日本人にイライラすることがあって文句をブツブツ言うことがあっても、そこには日本愛があります。ヨーロッパ人的には「え!」と思うような日本のことにも理解を示してくれます。

私も同様で、スペインやスペイン人にイライラして、夫に文句をぶちまけることはありますが、言ってスッキリするだけで、スペインは大好きです。

私が、義両親に上手く日本のメンタリティなどを説明できなくても、夫が上手に説明してくれたり、スペインよりも日本を擁護してくれたりすると嬉しいです。

あなたが夫に合わせるだけではなく、郷に入れば郷に従えで、その国をリスペクトし理解しようとしてくれる方が、結婚は楽です。

家族の距離感

私は一人暮らしが長かったのですが、電車で1時間ぐらいの実家には、用がない限り、そこまで頻繁に帰っていませんでした。実家近くで習い事をしていたので、結局は1ヶ月に1、2回は帰っていたので、多い方でしょう。

結婚してから、夫より「近くに住んでいるのに、なんで行かないの?」と言われ、毎週末は実家でランチかディナーをしていました。

私の方が面倒くさがっていると「僕の家族はスペインに住んでもらいたいのに、日本を選んだ。家族と会わないなら、会いたがっている家族がいるスペインに住んでも良いじゃん」とも言われました。

結果的には、家族を大切にする夫と結婚して、私の両親に親孝行できて良かったと思います。

彼の家では、毎週日曜日は家族揃ってランチをする習慣があります。また、親戚づきあいも、頻繁です。日本では、お正月や法事程度だと思いますが、私の夫の家族は、誕生日パーティー(子供だけではなく大人の誕生日も)に呼ばれたり、特別な理由はないけれど、みんなで集まることが良くあります。

今は、そこそこスペイン語が喋れるのと、小さな子供がいるので、子供で忙しいフリができるので気楽になりましたが、語学ができない時などは、美味しい食事以外は苦痛でした。

国や、結婚相手本人によって家族との距離感は違うと思いますが、ある程度覚悟しておいた方が良いでしょう。

ちなみに、子供が生まれて、子供が少し喋れるようになってからは、義母から毎日電話がかかってきます。

貯金感覚

「毎月、積み立てて貯金をしよう」という感覚が少ないです。

私は貯金がないと不安になってしまい、収入が減ったら、その分生活を切り詰めて毎月の貯金額は減らしたくないタイプです。

夫の場合は、日本に来て1年は「自分の夢」の為に仕事(作業?)をしていて、収入がない時期がありました。本人の貯金で暮らしている状態でしたが「生活レベルを下げない」ところがあり、ワインは1日1本飲むので、ちょっとイライラしました。内心「収入ないんだから、缶チューハイ1本でいいじゃん!」と思っていました。

スペインに長く住む友人に聞いたとこと、夫の場合は貯金があるだけ良い方らしく、スペインには、それなりの年齢にも関わらず貯金のない人も多いとのこと。

ちなみに夫の場合は、貯金をしていた訳ではなく、物欲が少ない人なので、自然と溜まったお金のようです。

スペインに限らず、この手の「貯金感覚と実際の貯金額」の話は、欧州、北米系にはよくあることのようです。

結婚前に、相手の貯金額にさらりと調査を入れると、相手の金銭感覚がつかめるので、少し安心するかも!?

ただし、自分の貯金額などは、結婚して相手を見極めるまでは、少なく言っておく方が良いと思います。恋愛と結婚は違うので、何かの時があるかもしれませんからね、、、

お金の管理方法

結婚相手の国によるのかもしれませんが、日本のように「おこづかい制」はヨーロッパ人には理解してもらえないようです。

私たちの場合、結婚後もお金は別々に管理。夫の貯金額も、月に使った金額もわかりません。お互いに、同額の生活費を入れて、家賃や食費などに当てていました。

結婚後は「2人のお金は2人のもの」という感覚が生まれました。ただし、未だに、結婚前の私の全貯金額は明かしていません(笑)

収入などについてはオープンですし、夫の銀行口座も把握しています。今は、マイホームの夢があるので、いざとなったら私の貯金も注ぎ込む予定です。

宗教

幸い、私は、宗教で悩まされることはありませんでした。スペインはカソリックであり、彼もカソリックでの洗礼などを受けていますが、現在の多くの都会の若者に見られるように、教会に行く訳でもなく、カソリックを全くフォローしていません。

私の夫の場合は、子育てなどに宗教色を持ち込みたくなく、スペインの赤ちゃんや子供が行う洗礼などの宗教行事は、全く行いたくない意向です。ただ、日本のお宮参りなどを反対することはありません。

このように、私は、宗教の壁がなかったのですが、アルジェリア系カナダ人と結婚した友人は、結婚の為にイスラム教に改宗し、今はアルコールは飲まない、豚肉を食べない結婚生活を送っています。愛ですね!

異なる宗教間で、結婚した場合、結婚相手の他宗教を認めるだけではなく、子供達の宗教をどうするか、事前に話し合った方が良いでしょう。また、実家などに帰る時など、服装や宗教的なNGをしっかり確認した方が良いですね。

ビサ

欧州系の人と結婚した場合は、あまり問題になりませんが、結婚相手の出身国によっては、海外に行くのビザが必要な国もあるので注意です。

モロッコ人と結婚したイギリス人の友人は、旦那さんと海外に出かける準備がとても大変そうでした。

ちなみにスペインのケースで言うと、北朝鮮へビザなしで入国できます。日本はビザが必要です。まあ、北朝鮮に行くことはないので問題になりませんが。

まとめ

この他にも細かくあげるとすれば「子供の教育観」「食生活」「生活習慣」などもありますが、国際結婚に限らず、どんな結婚にも必ず何かしらの「お互いの調整」が必要ですよね。

私も、結婚当初は、多くのことで、この調整が必要でした。結婚して5年になりますが、今は調整も済み、お互いに「家族」としての一体感がとても強いです。私の夫は、まさに「運命共同体パートナー」です。

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