私は、第一子出産後、4回の流産を経験している不育症です。
最近「教えてgoo」「発言小町」「Yahoo知恵袋」などの質問サイトの妊活関係の質問を読んでいると、稽留流産された方による「自然流産を待つか、手術をしたほうが良いのか?」質問を見かけます。
稽留流産された場合、選択肢を迫られると思いますが、私の実体験を、お話をしたいと思います。
流産判定から、一転。心拍確認できることもある
私の体験談をお話する前に、ぜひ知って頂きたいのが、心拍確認前に稽留流産と診断された後に、心拍が確認できて、出産に至ることがあるという事実です。
詳しくは「「稽留流産」診断から一転! 誤診だった、心拍確認できた体験談まとめ。まだ生きている命かもしれない!?」にて、質問サイトやブログから実体験をまとめています。
心拍確認後に心拍停止。それから蘇ることはありませんが、あなたの稽留流産の診断が心拍確認前なら、まだ僅かな望みがあります。
この実体験まとめの中には、搔爬手術予定日の直前に、心拍が確認できた方もいるので、時間をおいて経過観察してみてください。
奇跡が起こることを願っています!
さて、ここからが本題。私の流産歴からお話します
私の4回の流産については「3回までの妊娠と流産の振返り」「4回目の妊娠から流産までライブ記録」にて実体験を語っていますが、以下、各流産ごとの処理方法です。
最初の流産は日本在住でしたが、その後3回の流産は、いづれもスペインでの処置となります。
初流産(日本)… 自然流産を待つ(1ヶ月かかりました)
2回目(スペイン)… 薬で処置
3回目(スペイン)… 薬で処置
4回目(スペイン)… 待つことなく、自然流産で胎嚢が排出
日本とスペインでは、流産処理の基本が異なります。
日本で初期流産した場合は、自然に降りてくる(自然流産)か、搔爬手術の2つの選択を迫られるでしょう。私は自然流産を選びましたが、その理由は次の章で説明します。
スペインの場合、私の3回の流産共に、医師から自然流産を待つことを進められたことはありません。
膣内に薬を入れる処置か、手術での処置の2つを選択肢として挙げられましたが、医師のおすすめは薬での処置です。
私は、スペインでの3回の流産の内、2回を薬で処理しました。残るスペインでの流産1回は、次の診察を待つ内に、胎嚢が出て、待つことなく自然流産となりました。
この薬での処置は、日本ではまだ認められていないようです。日本でも認可薬にしようという議論もあるようですが、現状では流産処置の選択肢になっていません。
この後に説明する、自然流産メッリト(子宮を傷つけない)と、繋留流産メッリト(スケジュールが立てられる)を合わせたメリットがあるので、日本でも認められるようになれば良いのですがね、、、。
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私が自然流産を選んだ理由
医師からの説明による自然流産と、搔爬手術のメリットどデメリットは、以下のようなものでした。
自然流産
☑️子宮を傷つけることがないが、自然流産がどのタイミングで来るのかは不明
☑️妊娠希望者なら、こちらがオススメ
☑️急なスケジュール移動が難しい人や、外出が多い人には向いていない
搔爬手術
☑️スケジュールを組める
☑️少し子宮を傷つけてしまう可能性がある
☑️妊娠希望者の場合、そのリスクも確認が必要
私は、第二子希望であり、主に自宅で仕事をしていたので、自然流産を選びました。
医師がデメリットとして述べたように、毎日、外でのミーティングが多いような仕事で、急なスケジュール変更が大きな迷惑となるようなタイプの仕事だったら、搔爬手術を選ばざる得なかったかもしれません。
また、結婚式参加予定などがあれば、搔爬手術を選んでいたでしょう。
搔爬手術の手術費用は?
ちなみに、生命保険の特約に医療保険を付けている方なら、搔爬手術は、保険支払いの対象になるようです。女性特約など付けていれば、更に保険金が追加されます。
医療費自己負担額は、1万円から3万円と言われています。
個人的に保険に加入している方なら、保険タイプにもよりますが、十分カバーされる金額ではないでしょうか。
自然流産のタイミング
自然流産を選んだ私ですが、なかなか胎嚢が降りてきません。結局、1ヶ月かかりました。
医師からは、もし1ヶ月しても出てこない場合は、搔爬手術しようと言われていました。まさに、医師との診察予約をしていた数日前に、大量の出血と共に、胎嚢らしきものが排出されました。
この自然流産を待つ1ヶ月ですが、どのタイミングでやってくるのかわからないので、外出の時、少し落ち着かなかったです。
大量の出血に備えて、大きなナプキンを常に携帯していました。
結局、排出が始まったタイミングは、ちょうど、外出先から自宅のある駅についたタイミングでした。
駅についたころ、急に骨盤の辺りが酷く痛くなり、気持ち悪くなっていきます。この痛みが始まるタイミングは、徐々にではなく、急です。10分前には、全く痛みがなかったのに、どんどん痛くなり、体調が悪くなる自分を感じます。
駅に着いてから、10分後ぐらいには自宅に着いたのですが、それから間もなく、大量の出血と共に、つるっと胎嚢らしき塊が出ました。
その後も、痛みと、大量の出血は続きます。ゼリー状の血の塊も、たくさんでてきます。
トイレに篭ったまま、30分以上、ドバッと血とゼリー状塊が出る流血が続きます。痛みも、かなり激しいです。
ドバッとした血が出るタイミングが短い間隔でやってくるので、とてもトイレを出れる状態ではありません。
30分を超えたころから、やっと落ち着き、そこそこの出血は続いていますが、大きめなナプキンをあてれば、トイレから離れられるぐらいになりました。
それでも、たまにドバッと出血するので、その度にナプキンを変えていました。
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自然流産か搔爬手術か迷う方へのアドバイス
私は、たまたま、自宅に着いたタイミングで、排出が始まりましたが、もし、これが外出先だった場合、かなり辛かったでしょう。
うなるぐらい痛かったですし、とにかく出血量が大量!半端ありませんでした。
私が、自然流産に備えて携帯していたのは、超特大ナプキン1つだけでした。
今思うと、これ1つでは、全く足りません。
私は、実際に、そろそろ出血の波が終わったかと思い、ナプキンをあて、トイレ外に出たものの、すぐに大量の出血。大きいナプキンが、一気に重く真っ赤になりました。
トイレから出れた後も、間隔は広くなっても、出血の波がやってきます。なので、どのタイミングでトイレから出れるかは、良くわからないのです。
外出先だと、トイレまでが遠かったり、長く篭るのに向いている綺麗なトイレとも限りません。オフィスのトイレが1つだけということも、あるでしょう。
私の経験から、お仕事をされながら、自然流産を待つのは、キツイと思います。通勤電車の中で、急に苦しく、排出が始まることもあるかもしれません。
急な状況に、絶対に困りたくないというなら、搔爬手術を選んだ方が良いと思います。
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胎嚢を持ち込んで検査することもできる
私は、この後、4回目の流産で自然流産を経験しています。
ただ、初めての自然流産と異なり、
あまりにもあっけないほどの自然流産で、出血も少し、痛みはほぼありませんでした。この流産については「【妊娠8週0日(流産後)】胎嚢が排出!」にて詳しく書いています。
私がここで言いたいことは、自然流産の過程や、その痛みや出血は、人ごとに違う。更には、同じ人であっても、流産ごとに全く違うのです。
「自然流産が、激痛、苦しかった、大量出血」と言う人は、私の周りにも何人かいますが、その一方で「ちょっと重めの生理ぐらい」という人もいます。
更には、私の最初の自然流産は「とても苦しかった」グループに入りますが、2回目の自然流産は、軽い生理ぐらいでした。
なので、2回目の自然流産を迎える方は、前回とは違う強さの痛みや、出血量となる可能性があります。始めたの自然流産が軽かったからと言って、また軽いとは限りません。
自然流産に備えるべきアイテム
避けられない外出が多い方は、やはり搔爬手術を選んだ方が安全と思います。仕事だけではなく、結婚式などの参加予定がある方も、それに当てはまります。
ただ、「子宮を傷つけてしまい、次の妊娠に影響する可能性がある」というリスクがあるので、自然流産を選べるなら、やはり自然流産を選んだ方が安心でしょう。
自然流産に備える際は、大量の出血に備えて、以下のアイテムを携帯することをオススメします。
- 大量の生理ナプキン
- 痛み止め
- ゴム手袋
- 小さなタッパーウェア
え?ゴム袋とタッパウェア??
そう思われる方が多いと思いますが、これは次の章で説明しますね。
ナプキンですが、大きめナプキン1つだけは、絶対にオススメしません。
万が一、外出先のトイレに篭ることになったら、大きめ最低限5つを用意しておきたいところです。
5つあれば、トイレ外に出た後も、薬局で追加のナプキン購入まで、つなげることができるでしょう。
胎嚢の染色検査に備える
「流産後、胎嚢の染色体検査の結果」の通り、一番最近の4回目の流産では、排出された胎嚢を病院に持ち込み、染色体の異常がないかの検査をしました。
スペインでは無料でできる検査なのですが、日本の場合は、そこそこ費用がかかるようです。
この検査では、排出された胎嚢から染色体を検査します。
ご存知の通り、受精卵の時点で、染色体異常がある場合、着床し妊娠しても、妊娠初期で流産することが多くなっています。
この検査で染色体異常があった場合は、ある意味、自然淘汰であり、避けられない流産だったことになります。
私は、この検査をしたのですが、結果は異常なしでした。つまり、排出された胎嚢に染色体異常は認められませんでした。
スペイン語で書かれていますが、下の画像が、その検査結果です。
染色体に異常があれば、ある意味「流産はしょうがないこと」と思えたのですが、受精卵事態に問題がないということは、母体に何かしらの問題があります。
私は、原因不明の不育症です。
母体の何かが上手く機能していないのは、4回の流産からもわかるのですが、その原因が不明なので、積極的な治療ができずに、もどかしいばかりです。
私の場合は、この染色体検査で異常ありと出た方が、自分の流産に納得がいったでしょう。そして、次の妊娠への不安が少なくなったでしょう。
いくら受精卵が正常で、次に妊娠しても、また流産してしまうのではという不安が大きいです。
「正常受精卵を妊娠しても、母体が育てることができない」そんな不安を抱えながら、闇の中で手探りで妊活している気分です。
ゴム手袋とタッパウェアが必要な理由
前章にて、自然流産に備えて、携帯するべきアイテムに「ゴム手袋」「タッパーウェア」を加えていました。
この染色体検査を希望される場合は、排出された胎嚢を病院に持ち込む必要があります。
排出された胎嚢は、ツルっとトイレ便器内に落ちてしまうでしょう。それを拾うためのゴム手袋、そして保管して持ち帰るための容器となります。
染色体検査を希望する場合は、事前に医師に相談
染色体検査を希望される場合は、あらかじめ医師に相談し、その持ち込み方法や、保管方法を確認しておいてください。
私の場合は、週末だったため病院は閉まっていました。医師の指導により、薬局で購入したホルマリンに胎嚢を保管し、月曜日朝に病院へ持ち込みしました。
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最後に伝えたいこと
流産、辛いですよね。
妊娠した喜びから、急に崖から落とされる気分です。
悲しい気持ちに浸る十分な時間も与えられずに、すぐに手術か自然流産の選択を迫られる。手術の場合は、すぐに日程が組まれる。
私も、この辛い経験を何度も経験しています。
この記事を読んでいらっしゃる方は、妊娠希望の方だと思います。
妊娠希望の場合は「自然流産」がおすすめですが、私の実体験のように、かなり急に排出が始まることがあります。
様々な都合があると思うので「搔爬手術」を選択することは、決して悪いことでも、罪悪感を感じることではありません。
流産後は、私は落ち込む日が続いてしまいます。なので、流産後は身体のケアはもちろん、心のケアも、しっかりしてくださいね。
私が流産の時に救いとなった本を「流産の悲しみが癒えない・・・。涙にくれる日に読むべき3冊」で紹介しています。流産で心が沈んでいるなら、本を読むのもおすすめです。
スピリチャルな話になりますが、流産してしまった赤ちゃんは、流産することを知っていても、それでもママを選んで、来てくれるそうです。
一度、お空に帰った赤ちゃんの魂が、次の妊娠で、同じ魂が戻ってくることもあるそうです。
なんだか少し、心が暖かく癒されませんか?次の妊娠、赤ちゃんとの出会いが楽しみになります。
私も妊活中ですが、これを読まれている皆様も、早くコウノトリからの贈り物が届きますように⭐️
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