不育症で4回の流産を繰り返しているララです。4回の流産に心は折れそうになりますが、赤ちゃんを諦めきれずに妊活中です。
ここで問題なのが、私の年齢です。今年、40歳になる私は、年々、妊娠が難しくなり、流産率や、羊水検査などの出生前診断で陽性反応が出る可能性も高く、年齢の壁を大きく感じています。
妊娠すると、嬉しい反面、心配なのが「流産したら、どうしよう?」
ここでは、気になる年齢区分ごとの流産率を解説します。
受精卵の染色体異常率
もともと卵子や精子には、一定量の染色体異常があります。
日本医師会雑誌undefined第139巻・第10号によると、受精卵の時点で全体の45%が染色体異常を持っているとされています。
その染色体異常のある受精卵が着床に至るのは、全妊娠の約25%の確率です。
そのうち10%が化学流産を起こし、残りの15%が初期流産を起こすと言われています。
染色体異常を持つ卵子や精子がたまたま受精をすることは仕方がないことです。これは避けようがなく、コントロールできないことです。
なので、染色体異常を持つ受精卵による流産は、しょうがないことなのです。
妊娠初期までの流産確率は全流産の8-9割
妊婦の15%は流産を経験すると言われています。
その内、全流産の8割から9割が、妊娠初期(妊娠12週まで)に起こっています。
私は、原因不明の不育症ですが、母体に何らかの問題を抱えているのは確かです。ただ、それだけではなく、一般的に年齢が上がるほどに、流産率は高くなっています。
そのことを考えると、不育症だけではなく、今年40歳になる私は、加齢による流産も、多いに影響していると思います。
年齢区分ごとの流産率
以下は、年齢区分ごとの流産率データです。
上記表を、流産率のみでまとめてみると、以下の通りとなります。
・24歳以下の流産率は16.7%
・25-29歳の流産率は11.0%
・30-34歳の流産率は10.0%
・35-39歳の流産率は20.7%
・40歳以上の流産率は41.3%
・全体の平均流産率は13.9%
このデータは、年齢ごとの妊娠サンプル数にばらつきがあるので、同じく「年齢区分と流産率」を記した、他の統計も紹介します。
参考:「不育症䛾診断と治療」慶應義塾大学医学部産婦人科 丸山哲夫
・20-29歳の流産率は9%
・25-29歳の流産率は11%
・30-34歳の流産率は15%
・35-39歳の流産率は25%
・40-44歳以上の流産率は51%
・40歳以上の流産率は45%
2つのデータを比較すると、流産率に多少の差異はありますが、加齢と伴い流産率は上がり、40歳以上の流産率は一気に上がるという点が共通しています。
年齢ごとの流産率
こちらの表では、年齢ごとの流産率を確認できます。
参考:「不育症䛾診断と治療」慶應義塾大学医学部産婦人科 丸山哲夫
紫の折れ線グラフが、流産率となります。
35歳から40歳にかけて、緩やかに流産率は上昇。
40歳以降は、一気に流産率の傾斜が高まります。
この統計の場合は、43歳の時点での流産率は50%となり、43歳で妊娠しても半分の妊娠は流産してしまうということです。
なぜ加齢に伴い、流産率が上がるのか?
そもそも、なぜ、加齢に伴い、流産率は上昇するのでしょうか。
それは、受精卵の染色体異常の頻度が、母体が高齢になると増加するためです。
受精卵の染色体異常は、年齢区分ごとに、以下の割合で起こるとされたデータがあります。
- 35歳以下で52%
- 35歳から40歳で69%
- 40歳以上で72%
参考:「不育症䛾診断と治療」慶應義塾大学医学部産婦人科 丸山哲夫
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まとめ
皆さんもご存知の通り、出産は年齢が若い方が、障害が少ないです。
ただ、そうは言っても、パートナーが関わってくることですし、様々な事情によって妊活開始年齢は、そうそう選べませんよね。
私は結婚が遅めでしたし、それに伴い、妊活を始めたのも35歳〜39歳区分です。そして、今年中には、40歳以上の区分に入ってしまいます。
流産率だけを見て悲観的になることはないと思いますが、年齢によっては、妊娠して出産することが難しいと知っていることは、早めに治療や対策を打てるきっかけになると思います。
残念ながら、流産してしまった場合「流産の悲しみが癒えない・・・。涙にくれる日に読むべき3冊」でおすすめしている本が、流産して辛い気持ちを慰めてくれます。
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